Souvenir 筆に紙、書の可能性が広がる道具。

筆に紙、書の可能性が広がる道具。

玉川堂

玉川堂

エリア:銀座

かつて、江戸土産として人気だったのが浮世絵と筆。いまや、発祥の地である中国や香港の業者が「玉川堂」の筆を買い付けに訪れるといいます。理由は、作りのていねいさゆえの使いやすさと丈夫さ。「文政元年に筆屋として創業しました。以来、滝沢馬琴にはじまり夏目漱石、与謝野晶子、永井荷風、北原白秋と錚々たる書き手たちに愛されてきました」と、店主の齋藤彰氏。白鹿、いたち、リス、馬、白たぬきなどの毛を組み合わせた兼毫筆は、約8割が玉川堂専属の職人たちの手によるものです。珍重されている中国の山羊(ひつじ)の筆は約20万円と最も高価で、芸術作品に取り組む書家たち向け。筆だけでざっと400~500種類。紙も練習用の半紙から、画仙紙、王朝風の染紙、装飾を施した料紙や手描き蝋箋など、実に多彩です。ほか、硯に、落款のための印材などが店内を埋め尽くしています。初心者にはどんな筆が? と尋ねると、3千円くらいの兼毫筆がいいでしょうと3、4 本を出してくれました。筆を水で濡らし、半紙に試し書きを薦められました。筆1 本、紙1枚で味わいが変わる書の可能性は無限です。
    上写真:正面の額は犬養毅元首相(号は木堂)から贈られたもの。筆はサイズや毛の組み合わせで、4~500種類はあるという。

    中写真:ケースの中の印材や硯。都内の筆屋の多くは、明治維新後、文房具店に。玉川堂は明治時代、九段中坂からこの地へ移転、筆屋と貸席玉川亭を併営。

    下写真:紙の種類も豊富。漢字練習用半紙¥400(100枚)から、200年ほど前の中国の紙を模した、梅の絵が描かれた¥60,000の料紙まで!
    東京都千代田区神田神保町3-3
    TEL:03-3264-3741
    営業時間:9時~19時(月~金)、9時~17時(土)
    定休日:日曜日・祝日
    http://gyokusen-do.jp/
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