Shops ブームだけではない“ 民芸” の底力を。

ブームだけではない“ 民芸” の底力を。

諸国民芸 備後屋

諸国民芸 備後屋

エリア:若松河田

ここ数年の民芸ブームで、若いお客さんも増えたといいます。「でも、それは柳宗悦が提唱した“ 民芸” とはちょっと違うのではと思っているんです」とは「備後屋」2 代目の岡田芳宗さん。


地下から4階まで、郷土玩具から竹工芸品、陶磁器、染物、織物、ガラス器……、全国各地の民芸品がびっしり詰まっています。セレクトされたものだけが並ぶ雑貨屋の一コーナーとは違って、素朴だが美しいたくさんの民芸品から気に入った一皿を探し出すのは、骨が折れるが、その分楽しいものです。昭和36 年創業時もやはり民芸ブーム。当初は備後のゴザを中心に扱い、次第に柳宗悦の考えに沿って全国各地から品々を集め、現在もその精神を引き継いでいます。


スリップウエアや小鹿田焼き、出西窯など知られるようになった焼き物から、人気の益子焼でも、今では珍しくなった浜田庄司が影響を与えた皿“ 皮鯨” や最も古い窯、藤太郎窯のものも。招き猫や達磨、天神様など全国各地に広がる郷土玩具も、地方によって表情が違うのが面白いところ。

すべての民芸に産地名が記され、その裾野の広さに驚くばかりです。日本全国の作り手による美しい手仕事を、ぜひご堪能ください。


上写真:2~4階では、20ほどの産地から集められた陶磁器、ぽってりしたガラスの器やグラス類、植物や藍、岩絵の具を使った型染めの布類などが。

ブームだけではない“ 民芸” の底力を。

地下には郷土玩具が多数。海外からの旅行者には東北地方のこけしが人気。木のおもちゃは安全なため、幼稚園で使われることもあるという。

ブームだけではない“ 民芸” の底力を。

1階にはしゃもじ(¥598~)や岩手、長野で作られたざる(¥1,265~)など生活雑貨が並ぶ。価格は良心的だ。大江戸線若松河田駅から歩いてすぐ。

    東京都新宿区若松町10-6
    TEL:03-3202-8778
    営業時間:10時~19時
    定休日: 月曜日 第3土曜日とその翌日(5、8、11、12月をのぞく)
    http://www.quasar.nu/bingoya/
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次号予告

創刊500号記念・完全保存版

愛用品と、ともに。