Play 映画愛に支えられた、街の劇場。

映画愛に支えられた、街の劇場。

早稲田松竹

早稲田松竹

エリア:高田馬場

旧作を中心に2本立て、3本立てで上映を行う“名画座”は、かつてあちこちで見られましたが、レンタルビデオの普及によって近頃はすっかり数を減らしてしまいました。わざわざ出かけて旧作を見るなんてよほどの映画好きに限られるでしょうが、そんなもの好きが東京にはまだまだ多く、10軒を越える名画座がいまも残り、いぶし銀の輝きを放っています。


高田馬場の街角で、学生やサラリーマンに愛されてきた「早稲田松竹」も、2002年にはいったん閉鎖の憂き目にあっています。しかし周囲からの後押しもあり、翌年再オープン。06年に行ったリニューアルでは、ロビーを改装したほか、席数を2割ほど減らして間隔をゆったりとり、長時間リラックスして観賞できる設備を整えました。


さらにかつてはNGだった邦画も定期的に上映するなど、時代に合わせた変化を柔軟に受け入れ、さらに投票にもとづくリクエスト上映など、ファンの心をくすぐる仕掛けを積極的に採用。こうした工夫が功を奏して再び街に定着し、かつての活況を取り戻しているのです。


華やかなロードショーが掛けられることはもうないでしょうが、地元で愛される劇場として、いつまでも残ってほしい場所です。


上写真:アーチが連続する屋根にアナログな書体の看板。往年の佇まいを残しているのも魅力。ウェブサイトを充実させ、メルマガを配信するなど、サービスもきめ細やか。早稲田松竹は1951年、松竹系の封切館としてオープン。この年、日本映画初のカラー長編『カルメン故郷に帰る』が公開された。

映画愛に支えられた、街の劇場。

リニューアルによって快適性を増した客席。すべての席にカップホルダーが備わる。シネコンとは異なり、上映ごとの入れ替えはなし。

映画愛に支えられた、街の劇場。

入場料は一般で¥1,300。夫婦どちらかが50歳以上だと安くなる割引や、「ラスト1本割引」など、割引の種類も充実。外出証をもらって、途中外出も可能だ。

Play 映画愛に支えられた、街の劇場。