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釣堀 衆楽園

釣堀 衆楽園

エリア:麻布十番

本来なら川や海など自然の中でするべき釣りを、魚を放流して人工的に造った環境の中でするのが釣り堀。「その魅力は?」と聞かれれば、それは手軽さにあります。朝早くに家を出る必要はないし、手ぶらでふらりと訪れて、短時間でも魚を釣れるのです。

南麻布の高級住宅街の一角にある「釣堀 衆楽園」は、ヘラブナ専門の釣り堀。昭和初期に創業し、80年以上にわたって営業を続けてきました。周りに木々が生い茂る、喧騒とは無縁の静かな時間。釣りの醍醐味のひとつが、無心になって水面と向き合えることだとすれば、東京の真ん中でそれをできるのはまさに驚きです。

子どもの頃から通っているという常連の男性は「ここは静かだし、水がきれい。いまどきトンボがいる池は珍しい」。ヘラブナは簡単に釣れる魚ではありませんが、素人でも釣れないわけでは。浮きの微妙な動きによる駆け引きが面白く、食いつきはその日の気温や気圧にも影響されます。これもまた、釣りの醍醐味のひとつ。

いまや都心の釣り堀は数少なくなりましたが、この10m 四方の小さな池には、釣り堀ならではの手軽さと、釣り本来の楽しみが残っています。


上写真:閉園後の夕方に水を循環させて酸素を入れ、朝は水を入れ替えてメンテナンスを行う。水は井戸水を利用していて水質が良く、アメンボウも気持ちよさそうに泳ぐ。

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最寄り駅は麻布十番や広尾だが、徒歩15~20分かかる。小さな路地を右へ左へ曲がって辿り着く、隠れ家のような釣り堀。閑静な住宅街の奥まった場所にある。

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大きいものは体長50㎝にもなるヘラブナ。「底釣り」専門のため、水面近くで釣るのではなく、深さ約1.5mの池の底まで針を落とさなければならない。

    東京都港区南麻布3-9-6
    TEL:03-3473-2529
    営業時間:8時~16時
    定休日:第2・第4水曜日(祝日は営業)、雨天・強風の日
    料金:1時間 ¥600~、貸し竿 ¥200、エサ¥50または¥100
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