Food 心に染みる、昔ながらの東京ラーメン

心に染みる、昔ながらの東京ラーメン

来集軒

来集軒

エリア:浅草

昭和25 年から愛され続ける一杯があります。澄み切った醤油スープに、中太のちぢれ麺、コクのある自家製チャーシュー、そして甘辛く煮込んだメンマを添えて。ふと眺めているだけで、どこかホッとする気持ちを呼び起こしてくれる、生粋の東京ラーメン。


現在2 代目が切り盛りする「来集軒」は、父の代から店も味もメニューも何ひとつ変わりません。最後に濃厚なチャーシューの煮汁を加えて仕上げる鶏ガラ&香味野菜のスープや、特注で作ってもらっている小麦の麺など、頑なに守り続けられる調理法によって、いまも浅草人たちの舌を喜ばせています。かつて横浜や神戸の中華街などで「南京そば」と呼ばれていたラーメン。


中華街の職人が浅草で店を開いたことから、醤油ベースである東京ラーメンの原型が誕生したと言われています。いまや東京のラーメンシーンは、劇的な進化を遂げ、百花繚乱さまざまなスタイルが登場しています。「来集軒」は、流行りのラーメンとはまったく違います。


もし洒落た美味しい一杯だけを探すなら、東京にはたくさんあることでしょう。この東京の味には、他店では決して真似できない、心に染み渡る懐かしさという最高のエキスが入っているのです。


上写真:ラーメン¥600。庶民的な値段がとてもうれしい。もうひとつの名物シュウマイ¥500をはじめ、ワンタン¥600、焼きソバ(カタヤキ)¥800など、すべて先代の頃と同じ。

心に染みる、昔ながらの東京ラーメン

店内22席。壁にはこの店を愛する著名人や浅草ゆかりの噺家のサイン色紙が並ぶ。林家正蔵さん(p58)が父に弟子入りをした2年間、よく通った思い出の店なのだという。

心に染みる、昔ながらの東京ラーメン

雷門から歩くこと10分ほど。つい見過ごしてしまいそうな外観なので要注意。その佇まいもまた、日本人にとって郷愁を誘う。気取らない接客も浅草情緒にあふれる。

    東京都台東区西浅草2-26-3
    TEL:03-3844-7409
    営業時間: 12時~19時(売り切れじまい)
    定休日:火曜日 
    現金のみ
Food 心に染みる、昔ながらの東京ラーメン