Food 蔵元も贔屓にする、和食と日本酒の妙。

蔵元も贔屓にする、和食と日本酒の妙。

東麻布 逢坂

東麻布 逢坂

エリア:赤羽橋

「日本酒でお薦めの店を教えてくれませんか?」。ある蔵元の杜氏にたずねたところ、挙げてもらったのが「逢坂」でした。


ここ数年、日本全国の地酒を飲ませる、いわゆる銘酒居酒屋の元気がいいのです。街を歩けば、銘柄とともに蔵元の所在県名が書かれた看板を目にします。これは低温輸送のリーファーコンテナによる物流の発達により、旅先でしか飲めなかった生酒など温度管理が必要な地酒が、東京でも気軽に飲めるようになったことも大きな理由。

一品料理で気軽に楽しむならこのような銘酒居酒屋はうってつけですが、こと懐石料理でとなると、実は選択肢が少ないのです。この「逢坂」はカウンターという気軽さで、懐石と日本酒の両方を楽しめる、東京でも稀有な店のひとつです。


「日本酒にこだわるのは、割烹でもワインを出す店が多くなっているから」。そう語るのは店主の大坂和美氏。夜のコースは、先付、お造り、焼き物、煮物、八寸、食事という懐石料理の流れで供されます。八寸では鱧の子の煮凝りや玉子焼きの雲丹のせといった酒肴が並び、端正な純米吟醸の酒がすすみます。八寸は茶事の席では主と客人が出会った喜びの盃を交わす時間をつくり出すために供される料理。「この八寸でさらにお酒を飲みすすめてもらえたら」と大坂氏。カウンター越しに主人と向かい合い、料理と日本酒が織りなす至福の時間があります。


 冒頭の蔵元は「バランスのよい食中酒」を目指して酒造りをしているといいます。日本の農作物の代表である米で造る酒。日本酒を飲むにも種類や飲み方の選択肢が多い東京だからこそ、まずは料理の流れに寄り添う、食中酒としての日本酒の実力から味わってみてください。


上写真:酒肴が7~8品出される八寸。冷やしトマト煮や焼き胡麻豆腐など一工夫された料理に酒がすすむ。夜21時までは¥5,500、¥7,000のコースのみ。

蔵元も贔屓にする、和食と日本酒の妙。

樫の木のV字カウンターとコンクリートのシックな空間は、割烹というよりバーのような雰囲気。親密な時間を過ごせる。奥にはテーブル席も。

蔵元も贔屓にする、和食と日本酒の妙。

料理に合う吟醸酒を中心に、入れ替えしつつ25種類ほど。左より、神奈川の「相模灘」、栃木の「松の寿」、三重の「而今」は店主贔屓の定番酒。

    東京都区東麻布1-24-4 B1
    TEL:03-5571-5767
    営業時間:11時30分~14時(なくなり次第終了)、18時~23時L.O(月~金) 18時~22時L.O.(土)
    定休日:日曜日・祝日
    要予約
    http://www.ohsaka.net/
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