Food 昔もいまも、東東京から発信されるもの。

昔もいまも、東東京から発信されるもの。

ミラー

ミラー

エリア:蔵前

一直線に延びた高速道路をトラックが走り抜け、三連アーチの緑の厩橋が交差します。その下を隅田川が流れ、ゆったりと水上バスや屋形船が行き交います。視線を上に転じると、空に向かってそびえ立つスカイツリーの姿。江戸の発祥の地ともいえる土地に、世界一高い情報発信源となる電波塔――。このあたりは、何かを生み出す大きなエネルギーを抱えているのかもしれません。


「ミラー」のカフェからの眺めはそんなことを思わせます。かつて倉庫だった築40年のビル1棟をリノベーションしたのは、大阪の南船場にカフェを出し、寂れかけた問屋街を若者たちが集まる場所へと変貌させたバルニバービ代表佐藤裕久氏。店が町に人を呼ぶ、未完成のままでもいい、空きスペースに人は集まるはずだから......。


そんな独自の哲学がここでも実を結びつつあります。気鋭の建築家、永山祐子によるピンクに彩られたファサードの前に、ランチタイムになるとママチャリが列をなします。近くの問屋やオフィスで働く人、最近、増え始めた住人、若いクリエイターたちも入り混じって、1階から3階までのカフェ「シエロイリオ」は大盛況。オープン当初は空白だった4階には、卓球バーがスタート。ここは夜、大人の集まる場所となっています。3階の「イーストギャラリー」では不定期に企画展が行われ、美大生対象にしたコンテストなども開催されます。


最後に、佐藤氏がここで店を始めることを決心したという屋上に上ってみました。広がる空と浅草まで見渡せるこの場所で、わたしだったら――。創造力はこんなふうにして生まれるのだと実感した瞬間でした。


上写真:1・3階の「シエロイリオ」。アイコン的存在の鮮やかなピンクのファサードがひときわ目を引く。ファサードのデザインは建築家の永山祐子氏。

昔もいまも、東東京から発信されるもの。

カフェ「シエロイリオ」。淡路ブランドか契約農家から直送した食材を使ったビストロメニューが中心。家具類はイギリスのアンティークなど。

昔もいまも、東東京から発信されるもの。

下写真:屋上からの眺め。橋を渡り隅田川テラスを歩くと、浅草からここ「ミラー」までは約15分。

    4階にある卓球サロンバー「RIBAYON」。東京スカイツリーと隅田川を借景にお酒を楽しめる
    ミラー
    台東区蔵前2-15-5
    TEL 03-5820-8280(代表)
    シエロイリオ
    TEL 03-5820-8121  
    営業時間:11時30分~23時(土日祝は11時~)
    ランチ11時30分~15時L.O (土日祝は11時~) 
    ディナー17時30分~22時L.O
    カフェ&バー11時30分~22時30分L.O(土日祝は11時~)
    無休

    卓球サロンバー RIBAYON
    TEL:03-5820-8210
    営業時間:19時~26時
    無休

    サロンバー Privado
    TEL:03-5820-7310
    営業時間:19時~25時
    要予約
    ※ East Gallery:開館時間・休みなどは展示内容によって異なります。
    http://www.mirror-ep1.com/
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