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Special Interview with
Nicola Andreatta
時代を超えて輝く、
腕時計の魅力を語ろう。
シンプルでエレガント、洗練されたティファニーの腕時計が、いま輝きを放っています。その魅力の源泉について、時計部門のキーパーソンに聞きました。
- ニコラ・アンドレアッタ
ティファニー スイス ウォッチ カンパニー代表 - プロフィール1997年ミラノのカトリック大学を卒業後、ヨーロッパやアジアの時計ブランドで管理職ならびにコンサルタントとして経験を積む。2003年に自身の企業を設立、ラグジュアリーウォッチの製造を手がけた後、2013年からティファニーに参加。ウォッチビジネスの経営管理業務全般を担っている。
Special Interview with
Nicola Andreatta
ティファニーのラインアップで、〝腕時計〞が存在感を増しています。創業から間もなく時計の販売を始め、長い歴史と経験をもつティファニー。2015年にふたつの新作、「CT60」と「イースト ウエスト」が登場し、新たなページが加わりましたが、いったい彼らの時計はどこから来て、どこへ向かおうとしているのでしょうか? 時計部門を統括するティファニー スイス ウォッチ カンパニーの代表、ニコラ・アンドレアッタに話を聞きました。
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「『CT60』と『イースト ウエスト』はどちらも新たなモデルですが、アーカイブから着想を得たもので、『タイムレスな時計』というティファニーのDNAが進化したものなのです。また、この新作で、我々は自分たちの歴史とヘリテージに焦点を当てたいと考えました。なぜならば、ティファニーに1847年から時計の歴史があることを、人々があまり知らないからです(笑)」
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「我々は当時と同じことをしようと決めました。スイスで生産してクオリティを約束し、我々自身はアメリカのブランドとして、ニューヨーカーのDNAをもち続ける。それはお互いを補いあう、最良の結婚のようなものです」
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「シンプリシティ、控えめなエレガンス。我々の時計を形容するのにぴったりの言葉ですね。一方でケースのデザインには武骨さがあり、アラビア数字を使った文字盤は読みやすくてとても機能的。それが、アメリカ的な時計の要素なのだと思います」
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- 1853
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- 1854
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- 1868
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- 1874
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- 1945
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- 1974
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- 1983
スイス製のクオリティと、NYの感性を併せもつ時計。
歴史を振り返ると、まだ懐中時計の時代だった19世紀の半ば。優れた時計を顧客に届けるために、ティファニーはスイス時計業界の名門、パテック フィリップとパートナーシップを締結。やがてジュネーブに自社工場を設けると、アメリカに真の高級時計を輸入し、高級時計の人気に拍車をかける役割を果たしました。また、当時ブロードウェイ550番地にあったブティックの正面に掲げられた「アトラスクロック」は、ニューヨーカーにとっての標準時として、文字通り街の時を刻んできたのです。
スイス製でありながら、感性はニューヨーク。それが、ティファニーウォッチのエッセンスなのです。
「CT60」は、アメリカのルーズベルト大統領が愛用した実用時計から着想を得たもの。「イースト ウエスト」は文字盤を横向きに配置し、クラシックな角形時計をモダンに生まれ変わらせました。どちらにも共通しているのは、品がよくエレガント、なおかつ謙虚で美しい時計であるということです。
新コレクションは発売とともに高い評価を得て、既に多くのバリエーションを生み出しています。
「まだまだ始まったばかりです。来年の後半には、ティファニーの自社製ムーブメントを搭載した時計を発表できるかもしれません」とアンドレアッタ。それもまた、スイスの確かな技術とニューヨークの感性を併せもつ、魅力的な時計となるに違いありません。