腕時計の未来をつくる、トレンド&話題集。

1本だけのSSのランゲは、追悼のオークションへ。

たった1本だけ、通常モデルと異なった素材でつくられる「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”スティール・エディション」。

2017年、SIHHの2日目に急逝したA.ランゲ&ゾーネ再興の祖が、ウォルター・ランゲ。分断された東西ドイツとその統一に重なる、数奇な物語の主人公の1周忌を迎え、奇跡のブランドが最高の敬意を表する。新作に「1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”」をラインアップしただけでなく、その1本だけを特別にステンレス・スチールでつくるのである。ランゲにとってゴールドもしくはプラチナでない素材の品は逆に異質で、ごく少数に製作数を限定した最高級モデルにしか使われたことがない。不世出の人物を追悼するのは、同じく特別で唯一無二の存在なのである。世界が注目することは間違いないその品は、今年5月にオークションに出品され、収益金を慈善活動に寄付することが決定している。