いま話題の「サルメリア69」、生ハムの伝道師新町賀信さんのイベントへ潜入!

Pen8/15号連動企画 もっと知りたい「おいしい東京」

向こうが透けて見えるほど極薄にスライスされたフワフワの生ハムを味わったことがありますか?
口に入れると、肉の風味や脂の甘みが驚くほどダイレクトに伝わってきます。スライス後、1時間以内(できれば30分以内!)に食べて欲しいというのも納得の鮮度。「サルメリア69」には、オーダー後にその場でカットされるサルーミ(生ハム、サラミ、ソーセージなど)とチーズを求め、東京のみならず全国から多くの愛好家たちが訪れます。休日は2~3時間待ちも珍しくないほどの忙しさですが、店主の新町賀信さんの活動はお店だけに留まりません。定休日や営業終了後の時間を使い、日本各地で開催されるイベントにも積極的に参加しています。イベントは毎回内容が異なり、さまざまなショップのオーナーや料理人とのコラボを実現。以前は生ハムとお寿司のコラボを開催したりと、生ハムの美味しさをどこまでも追求していきます。ほかにも、店頭では味わえない生ハムの試食もイベントなら可能!
今回は、7月中旬に開催された一夜限りの「大人の夏祭り~サマージャム2015 good food, drink & music!」に潜入、その様子をお届けします。

会場となったのは、神保町にある「ラボ・アンド・キッチン」。オフィスの中央に本格的なキッチンがあるユニークなスペースで、“広がるツールづくり”をコンセプトに、さまざまなイベントを開催する場となっています。入場料はミュージックチャージとして¥3,000。会場内では、伊澤陽一さんによるカリブ海生まれの楽器、スティールパンの音色が雰囲気を盛り上げていました。

目の前で生ハムやサラミがスライスされる距離の近さや、新町さんとの会話も楽しみのひとつ。店頭ではできない“試食”がイベントでは可能に! 説明&試食をすることで、より一層生ハムへの知識が深まります。

新町さんが、積極的に店舗外の活動を始めたのは4年ほど前のこと。「大好きな仲間たちとのコラボレーションができる場があるなら、参加しない理由はないでしょう。正直クタクタになりますけど(笑)。50歳を目前にして、いまできることをやっているだけです。今後も参加してくれる人たちに楽しいと思ってもらえることを続けていきたいですね」と語ります。
現在、平均して月に10回前後のイベントに参加。立派なアメリカ製のスライサーですが、こちらは出張用なんだとか。間近で、貴重な生ハムがスライスされる様子は垂涎もの。

イベントの醍醐味、コラボ生ハムを堪能