
京都で出合う暮らしの道具に魅せられて。
第4回 女性店主編
昨年12月の京都特集連動企画としてはじまった「京都で出合う暮らしの道具に魅せられて」。第4回目は「女性店主編」と題して、しなやかかつ鋭い感性で独自の世界観を紡いでいる女性店主のショップを紹介します。生活道具や器、アンティークなど“好きなものには妥協しない”厳しい目で選ばれた品々は、ライフスタイルにこだわりをもつ男性の心にもきっと響くものがあるはずです。
写真・蛭子 真 文・小長谷奈都子Kit

1980年代より空き家だったという下宿を改装。生活雑貨を中心に服や食品も並ぶ。店舗周辺は、新しいギャラリーや本屋のオープンが続く注目エリア。

自ら漆を搔きに行くところから始めるという漆作家、臼杵春芳の漆の木のお椀¥10,800、和紙職人、ハタノワタルのプレートはガラスコーティングで食器使いもOK。プレート¥5,184

和歌山で作陶する中本純也と共につくった「ミキシングボウル」。深めで口が広く、ぽってりした厚みはピビンパや麺ものに最適。各¥8,000

二十日

オープンは2014年11月。内装を手がけたのは京都を代表する気鋭の建築家、木島徹氏。すっきりした静かな空間で、じっくりと気になるものを吟味できる。

ステンレスのセットはイギリスの銀器メーカー、ヴァイナース社製。コーヒーポット¥24,500、ミルクジャーとシュガーポットのセット¥11,800

昔ながらの文机は、現代の住空間なら床の間的に好きなものを飾りたい。昭和初期頃の文机¥6,500

木と根

賑やかな烏丸通からすぐながら、お店の前には広いスペースがあり、静かなロケーション。年数回開催される作家の個展や食のイベントなども人気が高い。

奈良・明日香村にある築250年の古民家に住み、作陶する田中茂雄。右から時計回りに:土器急須¥19,440、青花猪口¥2,484、堅手汲出各¥2,700

ほのぼのした温かみに満ちた故・全日根(チョン・イルグン)の作品は林さんも愛用。焼〆人馬像¥54,000、香炉¥43,200

昂 KYOTO

永松さんのセンスやアンテナに信頼を寄せ、「京都のコンシェルジュ」として頼る人も多い。ギャラリーのような店内では、現代作家の個展も積極的に開催。

繊細な薄さと縁の金彩が美しい、アンティークのバカラのビアグラス各¥21,600、佃眞吾の欅 入隅盆各¥19,440、浅井庸佑の輪線小皿各¥3,240

飾るだけでさまになりそうな、型押しが施された17世紀のデルフトのレンガ各¥64,800

