巧みな職人技が光る、エキゾチックパターン

今季は「馬とモンゴル」というワードをもとに、エキゾチックかつエレガントなアイテムがランウェイを彩ったイッセイ ミヤケ メン。コレクションにも使われていたこのプルオーバーは、馬蹄をアブストラクトに表現しています。身頃はジャガード編み。ところどころ引っ掻き傷のような下の生地が露出している箇所がありますが、これは職人が二重になったニットの表面に一箇所ずつ直接ハサミを入れて生み出したもの。首元や裾、袖まわりは生地を重ねたタック編みで重層的に見せています。職人仕事が光るニットは、もちろん着たときにこそ輝きます。長めの袖がくしゅっと手首にたまり、シルエットも新鮮そのもの。