TREND 2

ブロンズ製ケースが、
高級時計の市民権を獲得。

面積の広い角形ケースで素材の経年変化を楽しめる。ベル&ロス「BR 03-92 ダイバー ブロンズ」¥561,600/オールブルー TEL:03-5977-7759

ケース素材としてのブロンズ(青銅)が脚光を浴びて数年になるが、今年はさらに採用ブランドが増加した。先進のマテリアルづかいで名高いラドーが採用したことに驚いた関係者は少なくないだろう。不変で不朽な素材の価値と同様に、使い込んだエイジングという美意識が広く認められたのが、今回のバーゼルである。ヴィンテージ時計にある“退色の美学”は、そもそも日本人の好む侘び寂びにも通じる。
ブロンズは銅を主材料にスズや他の金属を含む合金だが、調合によってゴールドと同様にさまざまな色調を出すことが可能。黄金色だけではなくホワイトゴールド、レッドゴールドのようなブロンズもつくれる。新品の状態でも、多彩な表現の可能性が広がるのだ。しかもそれを使っていくと、小キズが入ったゴールドのような風合いや、ロープで擦れた船具のような鈍い光沢が得られたりする。“自分だけの一本”に育っていく感覚が、愛着につながっていくのがブロンズ製ウォッチである。

オイリーヌバックレザーのストラップがブロンズに馴染む。ゼニス「パイロット タイプ20エクストラスペシャル」

異素材とも好相性。ラドー「ハイパークローム クロノグラフ オートマティック リミテッドエディション」