機能美をたたえ、躍動するフォルム

「デザイン」の本来の意味は、飾りたてることではなく、考えを形にすること。
そうした視点でとらえると、建築と自動車の共通点が見えてくる。

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Audi A5

ボンネットに刻まれたシャープなラインは、彫刻作品のような美しさを放つ。同時に、先進的なテクノロジーを搭載していることを予感させる。機能美という意味では、グッゲンハイム美術館と共通性を感じる。ひとつ違う点があるとすれば、動物の筋肉のようにしなやかな隆起が、造形に躍動感を与えていることだろう。

Solomon R. Guggenheim Museum

1959年に竣工したニューヨークのグッゲンハイム美術館は、ミュージアムの常識を覆した。来場者はエレベーターで最上部に上がり、螺旋状の通路を下りながら作品を鑑賞する。フランク・ロイド・ライトが手がけた建築物はただ美しいだけでなく、斬新で独創的な機能を形でも表現する。だから、半世紀を経ても古びないのだ。robertharding/アフロ

ディテールに表れた、技術と先進性。

絵画を見るには適切な鑑賞距離がある。一方で、単眼鏡を用いて細部を確認する楽しみ方もある。
自動車も同じだ。そのディテールに接近して、作り手がこめた意図への理解を深めたい。

デザインと技術が奏でるハーモニー

このモデルのデザイン的ハイライトのひとつが、なだらかな弧を描くルーフのライン。さらに注目したいのは、ルーフラインとショルダーラインに囲まれた部分の三次元的な面の構成。このような微妙なニュアンスのパネルは、デザイナーと生産を担当する技術者が、互いに理解しあっていなければ成立しない。つまりアウディでは、デザイナーがテクノロジーを、エンジニアがデザインを、それぞれ深く理解しているのだ。

優れた運動性能を予感させる、“線と面”。

ヘッドランプを起点に、後方に流れるラインをショルダーラインと呼ぶ。アウディ A5のデザイン的な特徴は、このショルダーラインが美しいこと。また、タイヤを収めるふくらみの部分をフェンダーと呼ぶが、優美なショルダーラインと逞しいフェンダーの組み合わせは、猛スピードで獲物を追う猛獣の筋肉を連想させる。タイヤ周辺のこの部分は、動物で言えば手足を動かす大きな筋肉。しなやかで力強い造形がふさわしい。

技術力を訴える、深みある造形美。

ショルダーラインとフェンダーの関係については前輪と同じ。付け加えれば、前後フェンダーのマッシブな盛り上がりはアウディ独自の4輪駆動システム、「クワトロ」の機能も表している。4本のタイヤがしっかり地面をつかんでいることを連想させるのだ。いま一度ショルダーラインに目を向ければ、これほど彫りが深く陰影に富んだラインはほかにない。複雑な造形を製造できることは、生産技術が優れていることの証左だ。

遠くまで見通す、理知的な瞳。

人間は、自動車のフロントマスクを無意識のうちに人の顔に見立てるという。ではアウディ A5は、どんな人の顔だろうか? 目にあたるヘッドランプは立体的な造形が施され、ていねいにデザインされている。しかもLED光源とカメラシステムの組み合わせによって、自動で夜間の視界を最大限に確保するシステムを選ぶこともできる。ここから想像するに、繊細な感性と、新しいことに挑む進取の気性を兼ね備えた人だといえよう。