“公道最速のクルマ”の夢を再び!? アーバンな暴れん坊...

東京車日記いっそこのままクルマれたい!

第74回 VOLKSWAGEN POLO GTI / フォルクスワーゲン ポロ GTI

“公道最速のクルマ”の夢を再び!? アーバンな暴れん坊、ポロ GTIに首ったけ。

構成・文:青木雄介

編集者。長距離で大型トレーラーを運転していたハードコア・ドライバー。フットボールとヒップホップとラリーが好きで、愛車は峠仕様の1992年製シボレー・カマロ改。手に入れて9年、買い替え願望が片時も頭を離れたことはない。

ぱっと見は普通のポロのようだが、隈取のような赤いラインがアクセントとなり、GTIとしての存在感を高めている。

WRC(世界ラリー選手権)で総合優勝したモデルは、その年の公道最速の市販車である。この思い込みは2018年シーズンにおいては役に立たないかもしれないけど、あの歴史ある熱いドラマの勝者には、問答無用にその称号を与えたい。現在のポイントランキングでいえばトヨタのヤリス WRCで、恐らく今年の公道最速車は日本名、ヴィッツに他ならない。「マジか」って感じはするけど、ここに2年前に撤退したフォルクスワーゲンのポロ R WRCが走っていたら、と思わないでもないわけ。参戦した初年度に総合優勝すると、撤退まで無類の強さでWRCを席巻したフォルクスワーゲン。

現在、FIA(国際自動車連盟)に登録されているラリーカーとしての認証モデルは、このポロ GTIなのね。この新しいポロ GTIが呆れるほど速い! その市販車としての高すぎるポテンシャルを目の当たりにすると「フォルクスワーゲンは来年、ポロ GTIでWRCに復活するんじゃないの?」って思っちゃったよね。まぁ、しないと思うけど(笑)。そんな久々にイカれたホットハッチに乗れていちばん印象的だったのは、「スポーツ性能が高くとも、運転はここまでカジュアルになった!」ってことなんだ。「せめて乗る時は、コンバースのハイカットぐらいは履こうよ」から、「これならビーサンでもいいかも?」ぐらいイージーになったのだ(笑)。驚くべきハンドリングの鋭さに、軽快で全速度域で効くターボチャージャーの走りですよ。想像のふたつか3つ先を行くその速さは、WRCで覇権を争っていた往年の4輪駆動の国産ツインスクロールターボ車を思い出させる。でも片手片足でコントロールできちゃうから、マニュアルで車体を掌握するようなストイックさとは真逆なんだよね。

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