「光る腕時計」と聞いて、なにを想像するでしょうか。ヴァン クリーフ&アーペルの「ミッドナイト ゾディアック リュミヌー」、レディスの「レディ アーペル ゾディアック リュミヌー」は、ありきたりな先入観を覆し、さらに何倍も驚かせてくれる腕時計です。
星々が実際に光り、煌めく文字盤を12星座それぞれに揃えたこの腕時計は、クオーツではなく、バッテリーももたず、ソーラーでもない、れっきとした高級機械式時計なのです。電池もないのに星を光らせられるのは“圧電気”=ピエゾ効果とも呼ばれる、ある種の物質に圧力をかけると電気が発生する科学現象です。この物理学を、ヴァン クリーフ&アーペルは詩的に応用してみせたのです。
12モデルのエナメルをベースとする文字盤に、それぞれの星座の神話を彫金やプレシャスストーンを駆使して描き出します。星々はエナメルビーズで表されているのですが、その最も重要な4星から6星を、持ち主の願いに応じて光らせることができます。その意志を伝える方法は、8時位置のボタンのひと押しです。押し込む力が小さなゼンマイに力を蓄え、ボタンを離すと同時に放たれたエネルギーが、星を煌めかせるのです。美しいその輝きを鑑賞できるだけでも無上の体験ですが、真っ暗闇でもその光で密やかに時間を読み取ることもできます。時刻を伝える作法としてはミニッツリピーターにも匹敵する、極上の贅沢を備えた機械式腕時計。史上にも稀な逸品です。
超絶技巧をただ詩情のために使う贅沢。
時計づくりのテーマを「Poetry of Time(詩情が紡ぎ出す時)」と定めるヴァン クリーフ&アーペルが、腕時計をただ時間を知るための道具と考えていないことは明らかです。類まれなジュエラーがつくるのだから、時計そのものも、伝える時間も美しく彩られなくてはならないのでしょう。時間を伝えることは目的ではなく、時の美しさを見せるための手段。「ミッドナイト ゾディアック リュミヌー」「レディ アーペル ゾディアック リュミヌー」は、一直線に経過する無機質な時間を、美しい瞬間の連続に数え替えていきます。
ヴァン クリーフ&アーペルの腕時計が見せる多彩な作風のひとつ、“ポエティック アストロノミー(詩的な天文学)”というコレクションが、この時計の居場所です。超絶技巧をただ詩情のために使う贅沢が、天空のロマンチシズムに展開されたシリーズ。この「リュミヌー」は2016年に初めて制作されたのですが、メンズとレディスそれぞれに誰の誕生日も網羅する12星座の連作すべてが、ついに揃ったことになります。
ジュエラーのヴァン クリーフ&アーペルが、ジュエリーなしでそれ以上の価値を持つ時計をつくった「ミッドナイト ゾディアック リュミヌー」。そのレディスモデル「レディ アーペル ゾディアック リュミヌー」はもう一度ジュエリーをケースに纏い、さらに華麗な文字盤を備えています。すべて手作業で釉薬を施して焼成されるエナメル、彫金とジェムセッティングの技法を駆使して、神話が描き出されます。ジェミニ(双子座)の姉妹はホワイトゴールドで形象され、射手座は引き絞られた弓と矢先に象徴化され、レオ(獅子座)のライオンはイエローサファイヤの鬣をなびかせます。ひとつとして同じものがない極上の手作業は、それが自分の星座でないことを惜しませる傑作を揃わせたのです。
問い合わせ先/ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
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