「次第に気温が上がってきた今日この頃。エアコンをつけるほどではないけれど、ちょっと蒸し暑いなと感じるような時に活躍してくれるのが扇風機ですね。またエアコンが必須の真夏でも、扇風機を併用するとより涼しさが感じられ、また部屋の空気の循環を促すことで部屋の隅々まで冷やすことができます。エアコンの設定温度を上げても快適に過ごせるので、電気代の節約になりますね。扇風機にもいろいろなタイプがありますが、近年のトレンドは、速度制御がしやすくて静音性に優れ、消費電力も抑えやすいDCモーター搭載のもの。今回はそんな扇風機のうち、人気を二分しているドウシシャとバルミューダの製品をご紹介します。ともに羽根に特徴があり、上質でやさしい風を送ってくれる点が大きな魅力です」

「ドウシシャの『kamomefan（カモメファン）』は、やわらかく心地よい風が魅力。その秘密は独特の羽根の設計にあります。船舶用プロペラメーカー『ナカシマプロペラ』の技術を取り入れて、空気を面で捉え、大きな塊として継続的に送ることを実現。さらにやわらかい素材を使用することで、包み込むような穏やかな風を作り出します。新発売の『リビングファン』は、操作部を高い位置に設置したことで、屈まなくても操作できるように改良されているのがポイントです」

「kamomefanには、リビングファン同様にやわらかい羽根を採用しつつ、よりコンパクトでユニークなデザインの『F series（エフシリーズ）』もあります。個人の部屋やキッチンなどで使うのにおすすめです。またこちらは羽根を真上に向けることができるので、リビングで部屋の空気を攪拌、循環させるサーキュレーター的に使うこともできます。三脚タイプの『FKLU-201D』は左右だけでなく上下にも首振り運転が可能です」

「一方のバルミューダの『The GreenFan（ザ・グリーンファン）』は、DCモーター扇風機のパイオニアで、いまのトレンドをつくった製品。2010年の登場以来、改良を重ねて使い勝手も向上されていて、根強い人気があります。こちらは二重構造の羽根によって速い風と遅い風をつくることで、自然界の風のように面で移動する空気の流れを生み出しています。これによって、弱い風でも涼しさを感じ、風に当たり続けていても疲れにくい。さらに扇風機の正面だけでなく、横を含めた広範囲に風を届けられます。また工具なしでカバーだけでなく羽根までもカンタンに取り外しできるので、お手入れしやすい点も魅力です。オプションのバッテリー＆ドックを組み合わせれば、充電式コードレス扇風機として自由に持ち運んで使うこともできますよ」