日が沈むとムーブメントが浮かび上がる! アンリアレイジの森永邦彦とコラボした「ラドー」の腕時計が斬新。

  • 文:遠藤和呼

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「ラドー トゥルー シャドー」は世界限定1,001本。その1本目が、ラドーのマティアス・ブレシャンCEO(写真右)から森永邦彦さんに贈呈されました。

1980年代からケースやブレスレットにハイテクセラミックスを使うなど、革新的な時計づくりで知られるスイスの時計ブランド「ラドー」が、世界各国の著名デザイナーとコラボレーションした「ラドー・トゥルー・デザイナーズ・コレクション 」を201711月から発売します。これを記念して、日本から参加したファッションデザイナーの森永邦彦さんとラドーのマティアス・ブレシャンCEOのトークセッションが、9月13日に東京・銀座のニコラス・G・ハイエックセンターで開催されました。

森永さんが手がけた「ラドー トゥルー シャドー 」は、1日の中でダイアルの色が変わるという独創的でポエティックな工夫が施されています。太陽の光を浴びる昼間はブラックダイアルですが、日が沈むと次第にグレーに変化。やがて透明になって内部のムーブメントが浮かび上がり、時計の心臓部であるテンプの動きも見えるようになります。

「以前からラドーの実験的なものづくりに共感していました」と話す森永さんは、今回のデザインコンセプトを次のように話します。「ラドーからオファーを受けて、日が昇り沈んで行く時の移ろいをテーマにしようと考えました。また、本来見えなかったものを見えるようにするという私独自のデザイン哲学も表現しています。素材はサングラスにも使われているフォトクロミックレンズ。太陽光の紫外線で色が変化する性質を応用しています。予想以上の仕上がりで驚きました」

この他、ラドー・トゥルー・デザイナーズ・コレクションはファッションやインテリア、工業デザイナーなどによる6モデルをラインアップ。いずれも世界限定で、ハイテクセラミックス製のケースに、約80時間のロングパワーリザーブを備えたムーブメントを搭載。20万円前後というグッドプライスも魅力です。

「ラドー トゥルー シャドー」。自動巻き、パワーリザーブ約80時間。ケースはポリッシュ仕上げのブラック ハイテクセラミック、直径40.1㎜。5気圧防水。2017年11月発売。¥232,200(税込)

会場には、森永さんがデザインした服も時計とともに展示されました。森永さんは1980年東京生まれ。2003年にファッションブランド「ANREALAGE」(アンリアレイジ)を設立。05年にニューヨークの新人デザイナーコンテスト「GEN ART」でアバンギャルド大賞、11年に第29回毎日ファッション大賞新人賞を受賞。14年にパリコレデビュー。

問い合わせ先/ラドー/スウォッチ グループ ジャパン  TEL:03-6254-7330