君がミシェルなら僕はアレックス!? 出逢うはずのなかっ...

東京車日記いっそこのままクルマれたい!

第14回  プジョー 208 GTi by プジョースポール/PEUGEOT 208 GTi by PEUGEOT SPORT

君がミシェルなら僕はアレックス!? 出逢うはずのなかった二人が出逢った、奇跡のプジョー・スポールとは?

構成・文:青木雄介

編集者。長距離で大型トレーラーを運転していたハードコア・ドライバー。フットボールとヒップホップとラリーが好きで、愛車は峠仕様の1992年製シボレー・カマロ改。手に入れて9年、買い替え願望が片時も頭を離れたことはない。

いつもながら感心させられるプジョーのインテリア。ハンドルの造形やステッチの入り方ひとつ見てもきっちり仕事してる感じが清々しい。自分も欲しいけど、熱さを内に秘めた芸大出たての画学生とかに乗ってほしい(笑)。

308 GTiの方が話題のこの時期に、あえて乗りたい208 GTi by PEUGEOT SPORT。というのも、うっかりネットでこのマットカラーを見つけたら、問答無用で「こっち!」ってなった訳です。そもそもプジョーはグロッシーなボディにクロームパーツが差し色みたいに入れられてるのが王道、って感じがするんだけど、フレンチ・ホットハッチの代名詞208 GTiにマットカラーの取り合わせが素晴らしい。そもそもスポーツカーでファッションってかなり無理めのリクエストだと思うんだけど、相当なクルマ好きなファッション関係者が3回ぐらいまわってアリにするところを、直球でアリと言わせちゃう力がこのクルマにはある(笑)。たとえばみんな大好きな細身のパンツにスニーカーとかめちゃくちゃ合うじゃないですかー。ベレー帽かぶって! 薄手のコートをはおって! セルフレームの眼鏡をかけたら、『ポンヌフの恋人』のミシェルみたいに「パリーーー!」って叫びたくなる完璧感あるね(笑)。

ランボルギーニとかGクラスとかM5とかマットカラーの大型車ってわりかし都内でも見るんだけど、小型車で、それもフランス車でマットカラーは絶対見ない。また色合いが黒ともシルバーとも言い切れないクラウディなカラーリングなんだな(笑)。それがこのクルマのマインドともぴったりくる。プジョー・スポールによるピリッとレーシーな走行性能をもちつつも、いわゆるピーキーでスパルタンな走りとは方向がまるで違ってる“都会のホットハッチ感”っていうかな。足回りは全然硬められてなくてしなやかさを保持、それでいてブレンボの大径4ポッドキャリパーでブレーキはガツンと効く。嗚呼、まるで都会を走るために生まれてきたアーバン・ホットハッチだね、キミは。ため息ついちゃうって。

あとこのエンジンはBMWのOEM供給を受けてて、そこがお得みたいな事をよく言われてきたんだけど、実はそれ以上にターボの伸びやかな加速を軽快で陽性のドライブフィーリングに変える術がすごく秀逸で、フォルクスワーゲン、フィアットはもちろん、ルノーやシトロエンとも一線を画す独特の祝祭感があるんだな。おおざっぱな分け方すると確かにラテン車なんだけど、この味付けにマイスター的な専門のチューナーがいるのかと思わされるぐらい繊細なんだ。惜しむらくはこのプジョー・スポールの仕様が左ハンドルのMTのみなんだけど、アレックス。運命を信じなさい!(笑)。パリのポンヌフ橋で無理めの恋人見つけるより、全然楽勝で乗りこなせるようになるはず。キミは東京のポンヌフと呼ばれる二子橋近く、玉川髙島屋前でジュリエット・ビノシュに出逢ったんだ!ってね(笑)。

PEUGEOT 208 GTi by PEUGEOT SPORT / プジョー 208 GTi by プジョースポール

●エンジン形式:1.6ℓ直列4気筒ターボ
●最高出力:208ps/6,000rpm
●最大トルク:300Nm/3,000rpm
●トランスミッション:6速MT
●車両価格¥3,686,600

問い合わせ先:プジョー・コール
TEL:0120-840-240

http://www.peugeot.co.jp/showroom/208/gti/#usp-position-de-conduite



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