これからニッポンを席巻する、最高級レクサスの後部座席の乗り心地とは。

  • 文:Pen編集部

Share:

東京・渋谷のトランクホテル内に展示されたレクサスLS500h。3.5Lエンジンで新開発のマルチステージハイブリッドシステムを採用しています。

2017年10月19日に発売されたレクサスの旗艦モデル「レクサスLS」。すでに1万台以上もの受注が入り、個人所有はもちろんハイヤーやタクシー、企業役員の送迎や政治家の移動など、その用途は幅広く、日本の路上で最も多く走ることになるであろう新しい高級車です。

そのハイブリッドモデル「LS500h」の後席に少しだけ試乗することができました。乗車したのは小雨が降りつづく金曜日の夕方。運転手と2人のゲストを含む計4名での試乗となりました。当然のことながら都内は渋滞ばかり。高速道路には行かず、ノロノロと進む幹線道路が中心になりました。まず後席に乗り込むと、静かな室内にドアトリムが間接照明のように浮かび上がり、高級車に乗り込んだことがはっきりとわかります。同時にインテリアデザインが一新され、モダンになったことも一目瞭然です。

インテリアの細部には日本の匠の技を活かしたアートウッドやハンドプリーツ、切子調カットガラスなど、自動車とは思えないアーティスティックなデザインを採用。静粛な室内にこれだけのしつらえがされているのは、高級車として重要なポイントです。

走行中の室内は極めて静か。都心の喧騒を窓から眺めながら、混雑した都心の一般道を後席で30分試乗する限り、何の不満を抱くこともありません。今回は4人で試乗、しかも渋滞した道なので燃費を図るには最悪の条件でしたが、なんと燃費は約14km/L(ハイブリッドモデル、メーター上)。2トン以上も重量のある高級車でこの数字には正直驚きました。

ドライバーの楽しさも追求したという新型LS。次回は運転席で試乗を行いたいものです。2018年もさまざまな新車がデビューする予定ですが、路上でその数と存在感を見せつけるのは、この新型LSであることは疑いようがありません。

一新された後席のインテリア。居心地が極上なのはもちろんのこと、静かさも相当のもの。日本のVIPが愛用するのがよくわかります。

匠の技を活かしたハンドプリーツ、切子調カットガラスなど、日本の美意識が各所にちりばめられています。

新型レクサスLSは、3.5Lツインターボモデル(980万円~)と、自然吸気の3.5Lエンジンを基本にしたマルチステージハイブリッド(1120万円~)の2種類。欧州の高級車と肩を並べるべく、独自のデザイン性を主張しています。