腕時計のダイヤルといえば、シルバーやホワイト、ブラックなどモノトーンが主流でしたが、ここ数年で一気にカラフルになりました。ブルーやネイビーは定番化したといえるほどの勢いですが、このたび「パネライ」から、ひときわ個性的なグリーンダイヤルの新作がブティック先行発売として登場しました。

原色に近いこうした色はともすればチープなイメージとなりかねないのですが、艶を抑え、深く奥行きのある色彩のダークグリーンは、高級感を損ねることなく上質な雰囲気を醸し出しています。ベージュのアワーマーカーの夜光塗料と独特のコントラストになっており、金メッキ加工された針とあわせ、これまでにないハイレベルなセンスを感じさせるカラーコンビネーションといえるでしょう。ベージュのステッチが印象的なブラウンのナチュラルレザー・ストラップも、やはりダイヤルのダークグリーンを引き立てています。

このカラーリングで発表されたのは、「ラジオミール」の２モデル、「ルミノール」で１モデルの計３モデル。「ラジオミール」では８日巻きのロングパワーリザーブを備えた「エイトデイズ チタニオ - 45㎜」と、３日巻きの「1940 スリーデイズ　アッチャイオ - 47㎜」が登場。ルミノールでは「1950クロノ モノプルサンテ エイトデイズ GMT チタニオ - 44㎜」が発表されました。この「ルミノール」のモデルは、８時位置のボタンひとつでクロノグラフをスタート、ストップ、リセットできるシングルプッシュ・タイプ。９時位置のサブダイヤルは第２時間帯表示（GMT）として機能し、水平に動くインジケーターでゼンマイ残量を表示する、ユニークな機構をもった８日間のスーパーロングパワーリザーブと、実用性の高い複雑機構を搭載した先進モデルとなっています。

いずれも、パネライ伝統のクッションケースに丸形ダイヤルを搭載した44㎜オーバーのラージサイズで、ボリューム感にも優れたダイナミックなモデルです。新色のダークグリーンを纏うことで、特別な魅力を放つモデルに生まれ変わったといえるでしょう。