パネライ「サブマーシブル」のイベントで、スリルあふれる深海の世界を体感。
2019年5月下旬の中国・上海にて、パネライは1月のSIHHで発表した「サブマーシブル」など最新のラインアップをお披露目するイベント、「Survival Instruments for Modern Heroes(現代のヒーローのためのサバイバルツール)」を開催。地元中国はもちろん日本や韓国、シンガポールなどアジア諸国のメディアや顧客が招かれて、スリルあふれるパネライ独自の世界観を堪能しました。
2019年5月下旬の中国・上海にて、パネライは1月のSIHHで発表した「サブマーシブル」など最新のラインアップをお披露目するイベント、「Survival Instruments for Modern Heroes(現代のヒーローのためのサバイバルツール)」を開催。地元中国はもちろん日本や韓国、シンガポールなどアジア諸国のメディアや顧客が招かれて、スリルあふれるパネライ独自の世界観を堪能しました。
ほの暗い洞窟を潜り抜けた先に広がるのは、深い青色に包まれた、海底を思わせる巨大空間。岩礁や船の残骸が散らばるように配置され、周囲360度の壁面には、威嚇するようにさまようサメの群れが映し出されています。
「パネライのDNAは、力強く勇敢で、危険な環境でも信頼できる時計です。また、パネライほど海と密接につながって誕生したブランドは他にありません。それをメッセージとして伝えるためにこのイベントを用意しました」と語るのは、イベントを手がけたパネライのクリエイティブ・ディレクターのアルバロ・マッジーニ。
「海といえばカラフルな熱帯魚が泳ぐような素敵なシーンを思い描きますが、パネライにおいては生命を脅かす生物で満ちた危険で過酷な環境。この会場ではそれを表現しているのです」
パネライはSIHHで、イタリア海軍特殊部隊での訓練や、著名なフリーダイバーのギヨーム・ネリーとのダイビングなど、エクスクルーシブな体験を特典とする限定モデルを発表し話題をさらいました。そのアイデアを生み出したのが、昨年4月からCEOを務めるジャンマルク・ポントルエです。
「パネライの時計は、人生をともに歩むためのもの。機能だけでなく『エモーション』を提供しています。タフでパワフル、勇敢な男性の世界を共有してもらうことが重要で、そのためのキーワードが『体験』なのです」とポントルエはその意義を強調しました。
6月26日からの一週間、東京の伊勢丹新宿店に期間限定で、この深海の世界が再現されます。スリルあふれるパネライの世界を、この機会にぜひ体験してください。
伊勢丹新宿店に、ポップアップストアがオープン
危険な生物がうごめく深海をイメージした空間が登場。「サブマーシブル カーボテック™」など最新モデルのほか、サブマーシブルのルーツである1956年製の時計「エジツィアーノ」が特別展示される。
会場:伊勢丹新宿店 本館1階=ザ・ステージ
期間:6月26日(水)~7月2日(火)
●オフィチーネ パネライ TEL:0120-18-7110
ロイヤル コペンハーゲンはデンマークの王立製陶所として1775年に創業した。以来、現在までこの国の王室御用達のテーブルウェアブランドであり、北欧のものづくりの代名詞であり続けている。熟練の手仕事による高度なクオリティと、長い歴史に裏づけられた気高さは、時代に左右されない価値をもつものだ。
ただしロイヤル コペンハーゲンは、常に新しいデザインに取り組むブランドでもある。その伝統の延長線上に名作と呼ぶべきものをいくつも生み出してきた。なかでも近年、最もエポックメイキングなシリーズは「HAV」(ハウ)に違いない。建築事務所「BIG」を率いるデンマークの著名建築家、ビャルケ・インゲルスらによるデザインチーム「KiBiSi」(キビシ)を起用し、ハウが発表されたのは約2年前。それはブルーの花柄で彩られたロイヤル コペンハーゲンのイメージを一新する、きわめて大胆なものだった。
KiBiSi(キビシ)
デンマーク生まれの3人が2009年にスタートしたデザイン・ユニット。家具、日用品、電気製品など、各々の持ち味を活かした幅広いデザインを手がける。
キビシの3人がハウをつくる過程でインスピレーションを得たものに、デンマーク北西部のコールド・ハワイと呼ばれるコミュニティがある。北欧有数のサーフスポットだが、その名の通り温暖な場所ではない。都会に住む人も、ここでは波とひとつになり、ありのままの自分に還っていく。海で冷えた身体を温めてくれるのは、仲間たちと囲む食事だ。シンプルゆえに本質的なライフスタイルは、現代における真のラグジュアリーと言えるのではないだろうか。ハウは、そんなシーンにふさわしいテーブルウェアとして発想された。
一連の器に用いられたグレイッシュなブルーは、まさに北欧の海の色そのものだ。職人が2種類の釉薬を吹き付け、焼成の過程で釉薬が混じり合い、独特の色彩をつくり出していく。波打つ海面にも、魚の鱗のようにも見えるレリーフは、1892年に発表された歴史的コレクション「シーガル」のパターンを参照した。
今年、ハウに新しく加わったジャグに象徴される、自然の造形を思わせるフォルムも印象深い。このジャグは、以前からラインアップされていたカラフェを小ぶりにしたような形をしている。カラフェは、海面から飛び立つ白鳥の胸をイメージして、首元から徐々に色が薄くなるグラデーションを施していた。新作のジャグはそれとは逆に、底から上に向かってのグラデーションが美しい。ダークブルーの水面に降り立つ白鳥を連想せずにはいられない。
またプレートには、いままでよりもひと回り小さく、使い勝手に優れた直径17㎝のタイプが加わった。既存のプレートと重ねると、まるで波紋のようなパターンが生まれる。ジャグやカラフェと組み合わせることで、テーブルの上に静かなストーリーが展開していく。
これまでのロイヤル コペンハーゲンの世界観を一新する、ハウがつくり出す澄みきった風景。ただしブランドに受け継がれるクオリティと気高さに、妥協はない。これは豊かな伝統から生まれた現代の器なのだ。
今秋、発表されるロイヤル コペンハーゲンの新作を手がけるのはガムフラテージ。そのモチーフと、発想のルーツをたどる。
伝統的なパターンに、新しい生命を吹き込む
ガムフラテージは、いま人気が急上昇しているコペンハーゲンのデザイン・デュオだ。それぞれの出身国であるデンマークとイタリアの感性を融合させ、さらにオリジナリティを確立した作風がジャンルを超えて評価されている。たとえば2019年発表の「ブルーミスト」は、彼らが手がけたパリの北欧レストランのためのテーブルウェアで、ブルーと白い素地のコントラストが鮮やかだ。
ふたりは21年秋の発表に向けて、ロイヤル コペンハーゲンと新しいプロジェクトを進めている。「ロイヤル クリーチャー」と名付けられるこのシリーズは、海中、水辺、その周辺という3つの場所に棲む生き物がモチーフ。クラシックな印象の「プリンセス」シリーズをベースに、その表面を魚、虫、水棲生物などの姿で彩る。この絵柄は、ロイヤル コペンハーゲンが創業時から用いてきたブルーフルーテッドのパターンを分解し、再構成して描かれるという。ブルーフルーテッドはこのブランドのデコレーション番号「No.1」であり、200年以上の歴史を象徴する絵柄だ。
簡潔で洗練されたイメージのあるガムフラテージだが、ふたりは遊び心を大切にするデザイナーでもある。ロイヤル クリーチャーは、意外性あふれる着想に基づき、伝統的な絵柄から新しい魅力を引き出す試みだ。ハウに引けを取らない斬新さをもつ一方で、ロイヤル コペンハーゲンのベーシックな器とも見事な調和を見せる。
ブランドの新たな歴史を刻む、次なるプロジェクトの全貌が明らかになるのを楽しみに待ちたい。