伝説のキャリバー321を搭載したオメガ「スピードマスター」に、待望のSSモデルが早くも登場!

  • 文:笠木恵司

Share:

アポロ11号の50周年記念として「キャリバー321」を復刻。昨年7月にプラチナケースに搭載して話題となったが、待望のステンレス・スチールモデルが追加される。手巻き、ケース径39.7㎜、5気圧防水。2020年2月発売予定。「スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール」¥1,661,000(税込予価)

月面に到達した腕時計、オメガ「スピードマスター」の輝かしい名声を確立した初代ムーブメント「キャリバー321」。2019年に復刻され、アポロ11号の50周年を記念したプラチナケースの特別モデルとして発表された。そして、この伝説的なムーブメントを継承する、ファン待望のステンレス・スチールモデルが発売される。

キャリバー321はオメガとレマニア社が共同開発した精緻な構造のコラムホイール式クロノグラフであり、毎秒5振動のロービート(現在は8振動が主流)ながらも、高い精度と優れた機能を備えていた。スピードマスターがNASA(アメリカ航空宇宙局)による過酷極まりないテストをクリアして有人宇宙飛行プログラムの公式装備品として採用されたのも、キャリバー321の卓越した耐久性を証明している。オメガでは1968年に後継機としてカム式で毎秒6振動の「キャリバー861」にアップデートしているが、初期のスピードマスターの評価を決定づけた傑作手巻きムーブメントだ。

このキャリバー321を搭載した新作「スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール」は、65年に宇宙遊泳を行った飛行士のエド・ホワイトが着用していた第3世代のモデルがモチーフ。ポリッシュ仕上げのブラックセラミック製ベゼルリングに配された、ホワイトエナメルのタキメーター目盛りが鮮やかに映える。目盛りの「90」の上にドットがある「ドット オーバー 90」など往時のアイコニックな特徴が再現されている他、オメガロゴもヴィンテージ。

ケースバックはもちろんサファイアクリスタル越しにムーブメントが見られるシースルー。自動巻きのローターがないので、惚れ惚れするほど見事に造形された歯車やカムなどの細部や深部まで目を通すことができる。サーキットから生まれて、宇宙に飛翔。やがて月面にまで至った歴史を堪能できるクロノグラフだ。

スピードマスターに搭載された最初のムーブメントであるキャリバー321を、2年以上の歳月をかけて復刻したという。

コラムホイール機構とブレゲヒゲゼンマイを採用したキャリバー321。パワーリザーブ55時間。ケースバックがシースルーなので、この美しいムーブメントを隅々まで堪能できる。

問い合わせ先/オメガお客様センター TEL:03-5952-4400