名門ナルディによるウッドの風合いが洒脱! 知的で超ユニークな4ダイアルウォッチ

  • 文:笠木恵司

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メカニケ・ヴェローチ「クアトロヴァルヴォレ ナルディエディション」。フェラーリをはじめ名車に採用されてきたナルディ社のステアリングホイール素材(マホガニーウッド)をミドルケースに採用。

4つのインダイヤルで4つの時間帯を表示するメカニケ・ヴェローチの超ユニークなGMTウォッチが、ステアリングホイールの名門ブランド、ナルディ社とコラボレーション。個性的でスタイリッシュな新作が登場しました。

このモデルは「クアトロヴァルヴォレ ナルディエディション」。イタリア語で4バルブ、つまり4気筒モデルのナルディ版ということになります。この名称からわかるように、エンジンのシリンダーヘッドから着想を得た4つのインダイヤルを直径49㎜のラージケースに搭載。しかも、それぞれが時分計を備えており、ケースサイドのリューズで自由に調整できるため、インドやネパールなど30分や15分単位の変則的な時差をもつ国にも対応できる優れものです。

今回の新作では、フェラーリとともに伝説を作ってきたナルディ社のブランドカラーであるブルーをインダイヤルのエッジに配色。メタリックなベースに爽やかで知的なイメージを加えています。それだけでなく、厳選されたナルディ社の美しいマホガニーウッドがミドルケースのサイドを彩っていることが真骨頂。木肌の優しい風合いが、硬質な機械に豊かな表情を与えているのです。

ちなみに、4つの時分針とひとつの秒針(4時位置のインダイヤル)、そしてひとつの日付(2時位置のインダイヤル)は、たったひとつのムーブメントで駆動しています。メカニケ・ヴェローチは2006年にミラノで創業。イタリアの独創的なセンスとスイスの技術が革新的に融合した時計づくりを行ってきました。2016年にジュネーブに本社を移転。こうした知識抜きでも、思わず腕に載せてみたくなる秀逸なコンプリケーションです。

ケース素材はチタンとウッドのコンビ。4つのダイヤルで4つのタイムゾーンを表示するGMT。右上のダイヤルにのみ、日付表示が付いています。自動巻き、ケース径49㎜、パワーリザーブ約48時間、5気圧防水。世界限定50本。1,458,000(税込)(7月発売予定)

2018年に開発された自社製キャリバー「MV8802」を搭載。たったひとつのムーブメントで4つの時分針を駆動するだけでなく、通常の時計の4時位置にあるインダイヤルの赤い秒針と(自分が所在する現地時間として使用)、2時位置のインダイヤルの日付表示にも連動しています。

問い合わせ先/ロング スロウ ディスタンス TEL:03-6447-1311