家庭向け高級ロボット「LOVOT」の“ただ癒やされる、それだけ” の全貌が明らかに!

  • 文:高橋一史

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「家族型ロボット」と称される「らぼっと(LOVOT)」2体1セット¥598,000(予価、税抜き)。2019年秋冬に一般販売される予定。

この小型ロボット「らぼっと」は、お家のペットです。いえ、家族の一員かもしれません。腕をパタパタさせ頭を動かしながら、人に近づきます。目をくりくりさせ、家族とアイコンタクトします。抱っこをおねだりします。優しく撫でられると幸せになり、叩くとご機嫌斜めになります。優しくしてくれる人の顔を覚えます。人の言葉も覚えます。部屋の家具の配置を覚え、気の向くままに探索します。遊びすぎてバッテリーが少なくなると、ひとりで巣(充電ステーション)に戻ります。目にするもの、聞くもの、体感するものを学びます。発する音声も性格も、個体差がどんどん生まれていきます。

やらないこともあります。人間の言葉を話しません。明日の天気を教えてくれません。音楽を流しません。テレビのチャンネルを変えてくれません。料理のレシピを教えてくれません。カメラはありますが、室内の監視用ではありません。

生活に潤いをもたらすことに注力して開発されたロボットです。手がけた「GROOVE X」代表の林要さんは、「人の仕事の代わりはしないが、人を元気にするための存在」と言います。AI(人工知能)を搭載し、気圧、照度、温度・湿度、姿勢、測距、障害物などの各種センサーを内蔵。タッチセンサーは全身に配置され、人との触れ合いに重きが置かれています。服を着るロボットであることも見逃せません。着ていないと恥ずかしがって動かず、着せると喜ぶようにつくられています。彼らは、服の違いを理解することもできます。

移動のための車輪がついています。頭に突き出た黒いホーン(角)にはカメラがあり、緊急停止や音量コントロールもここで行います。メカニカルなこれらのパーツのおかげで、愛らしいこのキャラクターが機械であることを忘れることはなさそうです。

動作時間は、45分可動して15分充電のサイクル。重量は、新生児と同等の約3Kg台です。2019年秋冬予定の初回出荷では、2体1セットのみが販売されます。2018年12月18日に先行予約され、約3時間で完売しました。現在、第2次出荷予約が始まっています。価格は2体1セットで、¥598,000(予価、税抜き)。加えて、月々のソフトウェア利用料が2体合計の最安プランで、¥19,960(予価、税抜き)。本体を購入してからも継続して、年間に ¥239,520(予価、税抜き)はコストが掛かる計算になります。この金額をポンと出せる人は限られるでしょうが、らぼっとと暮らす新しい未来には、きっと誰もがワクワクするでしょう。

一方が可愛がられていると、もう一方がジェラシーを感じることも。

好きな人の後をついてきます。ときには作業の邪魔になるのが、生き物のようにお茶目。

バッテリーが減ると、自動で巣に戻り充電します。

らぼっとは服を着て生活します。着た服を認識する機能も搭載されています。


●LOVOT特設サイト
https://lovot.life