陸の王者ランドローバーは、なぜヨットレース「アメリカズカップ」をサポートするのか?

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    世界最古のスポーツ・トロフィーは、イギリスで誕生した。

    先日、福岡で行われたアメリカズカップの予選、「ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ」を覚えておられるでしょうか? 来年6月にバミューダ諸島で行われるファイナルに向けて今年、2016年は世界中で予選が行われました。

    アメリカズカップは165年の歴史をもつ世界最古の国際スポーツ・トロフィー。近代オリンピックより古く、サッカー・ワールドカップ(86年)よりはるかに古い歴史を誇るこのヨットレースは、1851年にイギリスのワイト島一周レースとして地元イギリスのロイヤル・ヨット・スコードロンが主催したレース。多くのイギリス艇が出場するなかで唯一のアメリカ艇が見事に優勝そのトロフィーをアメリカに持ち帰ったのです。以来1983年のオーストラリアチームが優勝するまで132年間もの間、アメリカのニューヨーク・ヨットクラブがその防衛に成功。今回もディフェンダーとして君臨しています。そして開催国であるイギリスには優勝カップは一度も戻っていません。

    車両提供からヨット制作まで、イギリスチームを全面バックアップ

    そんな歴史的背景もあり、英国のセイリング関係者はアメリカズカップに特別な想いがあるのです。

    今回、イギリスチームを全面的にバックアップするのが「LAND ROVER BAR(ランドローバー・ビー・エー・アール)」。車両の提供はもちろんのこと、ヨットの制作に関しても全面協力を行っています。

    なかでも本気度を感じるのは、イギリスのポーツマスにチームの本拠地をつくり、最先端の研究と開発を行っていること。スキッパーはオリンピック・セイリングで4大会連続金メダルを獲得したベン・エインズリーが担当。そんなエリート集団と最先端の知能で2015年から行われた全9戦の予選の最終戦、福岡大会も見事に優勝。予選ラウンドをトップで通過しました。はたして英国に優勝カップは持ち帰れるのか? 日本チームの活躍も含め来年6月に行われる試合に注目です。(Pen編集部)

    イギリス南部ポーツマスにつくったLAND ROVER BARの本拠地。街の中心部に位置し、アメリカズカップに優勝するためのチームの戦略から、新造艇の研究開発までさまざまなことが行われる巨大な施設です。

    新型車を開発するのと同じように膨大なデータをヨットのために収集。新車開発のテクノロジーをヨットにも流用し優勝を目指します。

    11月に行われた福岡大会の様子。今年の予選は各チームはイコールコンディションのヨットを使用します。その差は風や航路の読みなどの大部分は戦略の差でした。

    福岡大会では見事に優勝。世界中で行われた予選大会トップで通過しました。2017年の6月にはバミューダ諸島で最終戦が行われる予定です。

    ●ランドローバージャパン www.landrover.co.jp