あの「ランボルギーニ」が社員を大量に採用! その背景を読みとく。

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    ボローニャの郊外、サンタアガタ・ボロネーゼにあるモダンな本社。

    イタリア、ボローニャの郊外に本社を置くランボルギーニの業績が好調なようです。2014年に過去最高台数の2540台(自動車にしては異例に少ない)を生産したサンタアガタ・ボロネーゼの本社。ここで2014年に新規採用した技術者と専門家は192人にもなったそうです。

    新入社員が192人というのは自動車メーカーとしてはたいした数ではないように感じますが、ランボルギーニは全社員でわずか1175人の小所帯。約16%が昨年の入社というのはすごい数字です。この数が示すのは、近年のランボルギーニの急成長。美しいレザーのシートやトリムなど、ランボルギーニの組み立てには手作業の工程が数多くあります。一方で世界でも最先端のカーボンモノコック生産施設ももつ同社では、さまざまな技術解析が必要なのです。

    急成長する高級車メーカーならではの人員の増員ですが、その雇用形態も素晴らしいもの。新規採用の全員が無期雇用契約であり、これは日本の終身雇用に近い形なのです。よりよい品質とさらなる技術革新を追求するには、当然必要なことなのでしょう。(Pen編集部)

    2014年の新入社員の記念写真。イタリア企業らしくアットホームな雰囲気。

    最先端の素材を組み立てる様子。上質な製品づくりに手作業は欠かせないのです。