ジャケ・ドローの人気スケルトンモデルが、セラミックとレッドゴールドのふたつのケースでデビュー

  • 文:笠木恵司

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ジャケ・ドローを象徴するグラン・セコンドのスケルトンモデルに追加された、メゾン初のプラズマセラミックケース。自動巻き、ケース径41.50mm、ケース厚12.48mm、パワーリザーブ68時間。ジャケ・ドロー「グラン・セコンド スケルトン プラズマセラミック」¥2,827,000(税込)

時分と秒を表示する、ふたつのインダイヤルが8の字を描く特徴的なスタイルを、宙に浮いたような立体感で造形。機械式特有の精緻な雰囲気をアーティスティックに表現したジャケ・ドローの人気コレクション「グラン・セコンド スケルトン」から、現代性と伝統を象徴する、対照的なふたつの新作が登場した。

現代的なモデルは、メゾンで初となるプラズマセラミックケースを採用(上写真)。メタリックな光沢を額縁に、スケルトンの内部構造を絵画のように演出している。この素材はホワイトセラミックを摂氏2万度の超高熱ガスで変化させ、金属のような艶と輝きを実現したもの。軽量で表面硬度が高く傷がつきにくい、というハイテクセラミックの特長はそのまま保持している。耐久性に優れたグレーのファブリック・ストラップを組み合わせており、日常的に使い回せる高級モデルだ。

もうひとつのモデルは、赤味のある上品な輝きが温もりを感じさせる18Kレッドゴールドケース。繊細なムーブメントを支えるグレーのブリッジは、レッドゴールドと美しいコントラストを描き、ストラップにはセミマットのラバータッチで仕上げたアリゲーターを、同色のグレーでコンビネーション。伝統的な高級素材をモダンな感覚でアレンジしている。

ジャケ・ドローは、オートマタ(自動からくり人形)でも知られる18世紀に活躍した天才時計師を継承するメゾン。ジャングルに棲息する鳥や動物が動く驚異的な超複雑時計などをアイコニックなシリーズとして発表してきた。「グラン・セコンド」は1784年にピエール・ジャケ・ドローが製作した懐中時計から着想。通常は小さく配置されるスモール・セコンドを、逆に大きくデザインして強調した代表的なコレクションだ。

このスケルトンモデルは、創業280周年を迎えた2018年に初めて登場した。重なり合ったふたつのインダイヤルを5本のネジで固定している他、6時位置の大きな秒表示ダイヤルにはサファイアクリスタルをセット。背後の自動巻きローターも中抜きにするなど、透明感と開放感が魅力のコレクションだが、プラズマセラミックと18Kレッドゴールドという個性的な素材を使用することで、新たな世界観を得たといえそうだ。

18Kレッドゴールドをケースに採用したモデル。ムーブメントを支えるブリッジなどをマット仕上げのアリゲーター・ストラップと同色のグレーにしており、独特のコントラストが魅力。自動巻き、ケース径41.00mm、ケース厚12.30mm、パワーリザーブ68時間。ジャケ・ドロー「グラン・セコンド スケルトン レッドゴールド」¥4,026,000(税込)

ムーブメントの構造をアーティステックにデザインしたスケルトンモデル。半円形の自動巻きローターも、視界を遮ることのないよう中抜きにされている。

問い合わせ先/ジャケ・ドロー ブティック銀座 
TEL:03-6254-7288
MAIL:info-JaquetDroz@jp.swatchgroup.com
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