パリの人気ショップとコラボした、世界を魅了する"HYOGO LEATHER"のカラフルな逸品。

  • 文:Pen編集部

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テイクアウト用コーヒーカップのスリーブや、カードケース、コインケースなど、年齢性別問わず使えるアイテム。カラフルなデザインは気分を高めるため、プレゼントにも最適。

いまハイクオリティで確かな職人技が根づく日本製レザーは、国内外で評価が高い。名だたる世界的なメゾンや日本の有力ファッションブランドからも信頼を得ているように、その品質は折り紙付きだ。その需要の高さからすると驚きだが、日本製レザーのおよそ8割は兵庫県でなめされている。実は皮から革へなめす作業には大量の塩と水が必要となるが、日本海と瀬戸内海に囲まれ川も多く流れる兵庫県は、それらが両方とも手に入る土地。そのため古くから皮革産業で栄えてきた。その質の高い兵庫県産の皮革は「ひょうご天然皮革(HYOGO LEATHER)」と呼ばれ、近年世界的に注目を集めている。そうした気運の中で、より知名度向上を目指し、デザイナーと産地が一体となって世界進出を推めるプロジェクトが5年前に発足した。6年目となる今年は、大阪府にアトリエを構え、革職人の父と姉妹の3人で営むレザーブランド、URBAN BOBBYと共創。パリ11区のセレクトショップ「Klin d’oeil」とコラボレーションし、オリジナルのレザーグッズを去る2月5日〜20日、Klin d’oeil店頭にてポップアップを開催した。

「Klin d’oeilをイメージした、カラフルなライフスタイル雑貨に仕上げた」とURBAN BOBBYの伊地知真沙子さん。日常生活で必須のカードが入るちょうどいいサイズに仕上げた。

"URBAN BOBBY"という名は、革職人で伊地知姉妹の父が、かつてニューヨークでボビーさんというクラフトマンから、皮革を扱う修行を積んだことから由来。

URBAN BOBBYは、伊地知真沙子さんと朋子さんという姉妹が、革職人である父親と一緒に、ひょうごレザーを使ったアクセサリーやバッグをデザインし、すべて手作業でつくり上げるブランドだ。プロダクトはもちろん、伊地知姉妹が発信するファッションやライフスタイルの人気は、それぞれのインスタグラムのフォロワー数からも伝わってくる。一方、コラボレーションしたパリのセレクトショップ「Klin d’oeil」もまた、姉妹で営む。メイド・イン・フランスやハンドメイドにこだわり、アクセサリーや文具、インテリア小物を中心に販売する傍ら、姉妹自らもクリエイターとして活動する。



Klin d’oeilを経営する、姉のエミリーさん(右)と妹のヴィルジニーさん(左)は、2017年には共著のDIYアイデアブック『Le Moodbook Klin d'oeil』を出版した。Klin d’oeil(クラン ドゥイユ)とは、フランス語でウィンクの意。

昨年1月、ひょうごレザーがパリファッションウィークに出展すると同時に、同ショップでポップアップが実現。伊地知姉妹は実際に店頭に立ち、大きな刺激を受けた。「偶然にもお互い、姉妹一緒に仕事をしているということや、年齢が近いことからも親近感が湧きます。そしてとてもよい刺激をうけました」と姉の真沙子さん。コロナ禍に見舞われながら、コラボレーションというカタチで誕生した今回の逸品。惜しくもこれらのアイテムは、ポップアップ限定なため日本で購入することはできないが、より注目を集めるひょうごレザーや、それを使った伊地知姉妹のプロダクトからは今後も目が離せない。

お問い合わせ先/兵庫県皮革産業協同組合連合会

http://www.hyohiren.or.jp