1904年創業のデンマークの名門、ジョージ ジェンセンの国内最大級の旗艦店が銀座・みゆき通りにオープンした。重厚な石づくりの外観からは風格が漂う一方で、床やショーケースなど随所に木材が用いられた店内には温かみも感じられる。扱うのはシルバーウェア全般にジュエリー、時計、インテリア小物などフルラインアップだが、特にふたつの商品に注目したい。

ひとつは、ブランドを代表するゴールドジュエリーの人気コレクション、「フュージョン」の銀座本店先行販売のペンダントだ。18Kローズゴールド×ダイヤモンドの組み合わせで、少し赤みがかかったゴールドが存在感を放つ。
もうひとつは、果実や植物を飾る多目的なセンターピースとしてつくられた「ジャルディニエール 1397」。1926年にデザインされたもののアーカイブをもとに、5人の熟練の銀細工師が6カ月以上かけて再現した、贅沢な傑作である。銀座本店での展示を終えれば、世界各国を巡回予定とか。まずは公式サイトでチェックし、こんな逸品が自宅の食卓にあったら……と胸を弾ませたい。

ハリウッドスターに愛されてきたコレクションを受け継ぐジュリアスタート オプティカル、フレンチヴィンテージを現代的に解釈したサヴァージュなど、アセテートを使ったセルフレームを得意とするアイウエアメーカー「ザ ライト」。待望の直営店が、南青山のフロムファーストビルに登場した。

「時代を超えて洗練されたモノを長く愛用する、これもサステイナブルです」と語るのは、ザ ライトのすべてのブランドを統括するデザイナー、タミー・オガラ。店に常駐する彼は、毎日バックヤードで新作のドローイングを行う。その図面をもとに、鯖江の自社工場にて職人の手仕事で商品が1本ずつ仕上げられていく。ザ ライト独自のアセテート素材から生み出されたアイウエアは、その重厚な見た目に反し、驚くほどにしなやかで軽く、まるで顔の一部のように馴染むのが特徴。心ゆくまでフィッティングを行い、相棒となってくれそうな一本を見つけよう。

表参道に旗艦店を構えていた「トッズ」が、銀座・並木通りに移転オープンした。地上2階、地下1階の3フロアから構成されており、メンズコレクションは地下に。ここで見るべきは、やはりブランドの象徴であるシューズ。銀座店でしか手に入らないのが、「トッズ コンペティション スニーカー」の限定モデルだ。

カーフレザー×カーフスエード×ナイロンというハイブリッドな素材使いが面白い。スエード部分のカラーは、目の覚めるようなブルーとシックなネイビーという2色展開。特にブルーは、美しきイタリア・ティレニア海を彷彿させる色みだ。少しずつ気温も上がってくる今日この頃、足元だけでもリゾート気分に浸ってはいかがだろうか。