東京車日記いっそこのままクルマれたい!

第53回 Cadillac XT5 CROSSOVER / キャデラック XT5 クロスオーバー

“アリアナ”が思い出す、あの夏の日。マイ・キャデラックはXT5で、サイズは“グランデ”!?

構成・文:青木雄介

編集者。長距離で大型トレーラーを運転していたハードコア・ドライバー。フットボールとヒップホップとラリーが好きで、愛車は峠仕様の1992年製シボレー・カマロ改。手に入れて7年、買い替え願望が片時も頭を離れたことはない。

この20インチのクロームホイールを“さりげなく”履いてこそのキャデラック。選ぶべきグレードは断然プラチナムですよ、皆さん。

(テレビCMで)長瀬智也さんが大好きなのはオリコカードですが、自分はアメリカ車が大好きです。街で見かければ好きなモデルでも、嫌いなモデルでも目を奪われる。前提としてアメリカ車はオーラがなかったり、カッコ悪かったりすると乗る意味さえ見出せなくなってしまうもの。特にデザイン的に他国のライバル車を意識したモデルは最悪で、その名前は末代まで汚れてしまうといっても過言ではない(笑)。とにかく「我が道を行く」が正解のアメリカ車。その意味でキャデラックの本国大ヒット作、XT5は快心の一撃なのだと声を大にして言いたい!  誰もが抱く高級車としてのキャデラックをひと目見てわかるカタチにして、カタマリ感とともに適度なサイズに凝縮(デカいけど)!  そのデザインは優美にしてブリリアント。唯一無二の独特のエグゼクティブなオーラとともにエレガントな佇まいをも残す。これがまた、なかなか“洒落”が効いているんだな(笑)。

そのオーラと反比例するのが車体の軽さで、これが従来のアメリカ車のイメージとは決定的に違う点。ここ最近のキャデラックは特に軽量化の流れが顕著だったんだけど、XT5にいたっては車重が2tを切っているから、この大きさからすると逆に大丈夫?って心配になるぐらいだよね(笑)。キャデラックの軽量化は絶対的正義であり、ボディ剛性とともに全方位的に上がった走行性能は大らかさを失うことなく、キャデラックを新世代へと導いた。そんなXT5に乗って思ったのは、キャデラックのよさとはライフスタイルを纏うブランドでありながら、そのブランドが寄り添ってくれること。これに尽きるね。つまりドライバーのパーソナリティを最大限アピールし、それでいて記憶に残る印象深いエピソードを、いっぱい残してくれるような個性をもっている。キャデラックはそういうクルマだし、キャデラックを選ぶオーナーもまた自分の顔となり分身となる、人間味豊かで相棒になれる素質をもったクルマを選ぶんだ。

これは先進国において世界で最もクルマ所有率の高い、アメリカ人のクルマに対する基本的なスタンスなんだと思う。彼らのクルマに対する「あったらいいな」をクリアしつつも、差別化するためにキャデラックのオーナーである自尊心をくすぐることも忘れない。このXT5で最たるものは盟友BOSEとの、素晴らしいサウンドシステムに尽きるよね。グレードはプラチナムで、ヒップホップはもちろんロックやジャズ、R&Bまでいろいろ試聴したけど、ボリュームマックスでも低音が割れたり、気密性が足りなくて発生するビビリ音なんかは一切なし。クリアで解像度豊かなBOSEらしい音響空間が、至高のレベルで体験できる。14個もスピーカーが付いていると言えばそれまでだけど、その取り付け位置や形状から判断すると、室内空間がそもそも「音ありき」で設計されているのがわかるんだ。

フラッグシップのCT6にはパナレイシステムっていうさらに上位の音響グレードがあるんだけど、XT5に搭載されたシステムで十分、個人的にはこれまで聴いた中で最強の音響空間だった。クルマに乗ったらすぐ音楽!っていうNO MUSIC NO LIFEなライフスタイルはキャデラックのオーナーと親和性が高いはずだし、自分もずっとドライブしながら音楽を聴いていたかったクチなので「そりゃ北米で売れるわ」って感心したんだよね。そうそう、あと話は変わるけど、このワインレッドのボディは女性にめちゃくちゃ合うよね!?  イメージはアリアナ・グランデの「キャデラック・ソング」って感じなんだよな(笑)。アリアナが自分のキャデラックを運転しながら、元彼との夏を思い出して「やっぱり誰にも比べようがないぐらい好き!」って歌っているんだけど(笑)、まさにこの感じなんだって思ったよ。マイ・キャデラック。

キャデラック XT5 クロスオーバー
●エンジン:3.6ℓ V型6気筒DOHC
●出力:314PS
●トルク:368Nm
●トランスミッション:8速オートマチック
●車両価格:¥7,549,200(税込)~

問い合わせ先/GMフリーダイヤル
TEL:0120-711-276
www.cadillacjapan.com