いま噂の新ブランド「BAUME」の腕時計は、オンラインでカスタム可能で価格は約6万円から!

  • 文:笠木恵司

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新ブランドの「BAUME」はブランドを代表する「アイコニックモデル」と、オーダーメイドできる「カスタマイズモデル」の2コレクション。写真は「アイコニックモデル」で、ダイヤル外周が分、6時位置に24時間計、その右上にスモールセコンドというレギュレーター・スタイル。このモデルだけでも新ブランドの高度な技術力を感じさせます。自動巻き、アルミニウム、ケース径41㎜、パワーリザーブ約42時間。1050USドル(約114,000円)

時計が好きで詳しくなると、ほかにはない自分だけのモデルが欲しくなります。ところが、完全な注文製作のビスポークともなれば超高額。富裕層にしかできない贅沢でしたが、安価で高品質なカスタマイズウォッチをオーダーできる新ブランド「BAUME(ボーム)」が誕生しました。

カルティエ、IWCなど多数の有名時計ブランドを擁するリシュモングループによって5月に発足。豊富な経験と高度な時計技術を活用して、持続可能な社会への貢献と、リサイクル・アップサイクル(再生素材をより付加価値の高いものに変えていく)を基本理念としています。
2つのコレクションが発表されましたが、この理念を直接的に体現しているのが「アイコニックモデル」です。たとえば、ストラップはPETボトルの再生樹脂を活用。エコなリサイクル素材の付加価値を高めた再利用が目標であり、ブランドのフラッグシップとしてシーズンごとに新作が発表される予定です。

そして、もうひとつの「カスタマイズモデル」が、オンラインで時計をオーダーメイドできるコレクションとなります。直径35㎜または41㎜のケースを選び、様々な針やダイヤルなどを組み合わせていくことで、約2000通りのモデルが可能。「アイコニックモデル」と同じワイヤーラグのクラシカルなボディを採用。デイト表示はもちろん、パワーリザーブやムーンフェイズなど機械式時計特有の機構もアレンジできます。ストラップも自分で簡単に着脱できるインターチェンジャブル。こちらも動物性の革や貴金属は一切使用せず、コルクやコットン、リネンなどの自然材料または再生素材に徹底するとしています。

ブランド・リーダーのマリー・シャソーさんは「私たちが目指すのはクォリティとクラフツマンシップの最高レベルを満たしながら、より良い社会に向けた時計製造のあるべき姿を追求すること」とコメント。「カスタマイズモデル」も、需要に完全対応した製造によって、過剰な在庫から廃棄という課題を解決する大切な意義があるそうです。

気になる価格ですが、約6万円から購入可能。環境を壊さない持続可能な循環社会を目指しながらも、ユーザー個別のワガママをグッドプライスで引き受けてくれるユニークなブランドといえそうです。2018年後半には他ブランドとのコラボレーションによる限定コレクションも発表される予定。引き続き注目していきましょう。

扁平な大型リューズを、ケース右側でなく12時位置に配置。ストラップをつなぐラグはワイヤースタイル。これに通したストラップを裏側に折り返したところでボタン留めしており、その取り外しによって簡単に着脱できる、これまでになかったユニークな仕組みです。

オンラインでオーダーメイドできる「カスタマイズモデル」の一例。約2000通りもの組み合わせが可能。ケース径は35㎜と41㎜の2種類。クォーツ。550USドル(約6万円)からという価格も魅力です。

問い合わせ先/ボーム&メルシエ TEL:03-4461-8030

www.baumewatches.com