オメガ「スピードマスター」のシルバー スヌーピー アワード受賞50周年...

オメガ「スピードマスター」のシルバー スヌーピー アワード受賞50周年記念モデルは、ケースバックに仕掛けアリ!

文:笠木恵司

シルバーダイヤルにブルーが印象的なオメガ「スピードマスター“シルバー スヌーピー アワード”50周年記念モデル」。9時位置のサブダイヤル(通常秒針)に宇宙服を着たスヌーピーをアレンジ。

1970年にオメガはNASAから優れた功績を讃えるシルバー スヌーピー アワードを授与された。65年から公式採用されたクロノグラフ「スピードマスター」が宇宙飛行士をさまざまにサポートしてきただけでなく、爆発事故を起こしたアポロ13号の奇跡的な生還に貢献したことが直接的な理由だ。それから50周年を記念して特別モデルが登場した。オメガでは2003年からスヌーピーをアレンジしたモデルを発表してきたが、これまでにも増して斬新なデザインであると同時に、新技術を投入。とりわけケースバックにお楽しみが隠されている。

ダイヤルベースはシルバーだが、3つのサブダイヤルとインデックスや針、外周のタキメータースケールもすべてブルー。もちろんストラップもブルーで合わせており、清新で若々しい印象を与える。9時位置のサブダイヤル(通常秒針)に宇宙服を着込んだ愛らしいスヌーピーが描かれており、特別モデルであることが分かる。ちなみに、NASAとスヌーピーの関係は60年代から始まり、シルバー スヌーピー アワードは68年に誕生。月面着陸のリハーサルプロジェクトであるアポロ10号では司令船にチャーリー・ブラウン、着陸船にスヌーピーのコールサインが与えられていた。ビーグル犬のように月面を探索するミッションに由来するともいわれる。


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ケースバック。サファイヤクリスタルの半分にリアルな月面が描かれており、右側にある地球は秒針と連動して回転する。クロノグラフを起動させると、スヌーピーが乗った司令機械船が動き始めて、月の裏側を抜けていく。外周にはアワードを受賞した日付などを刻印。

このイメージを実体化したのがケースバックだ。サファイアクリスタルの約半分をオメガ独自のマイクロ構造金属化技術を使用した月面が覆っている。その向こうには青い地球が描かれているだけでなく、秒針と連動。あたかも自転のように1分間に1回転する。背後の漆黒の宇宙空間に浮かぶ象徴的な“Eyes on the Stars(星を見てごらん)”のフレーズもロマンチックではないか。

さらに、クロノグラフを起動させると、司令機械船に乗り込んだスヌーピーを先端に持つ針が動き始めるのである。受賞理由となったアポロ13号の周回軌道を模しており、月の裏側を抜けて下方から再び姿を現す。ケースバック外周にはApolloⅩⅢの文字も刻印。微笑ましい遊び心だけでなく、月面到達を目指したアポロ計画の歴史にも想いを馳せることができる。

ムーブメントは「オメガ コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー 3861」。1万5000ガウスの超耐磁性を備えており、スイス連邦計量・認定局(METAS)が精度・耐磁性などを認定。パワーリザーブは約50時間。5年間の国際保証付き。

この特別モデルは限定ではなく、いつでも入手可能なレギュラーコレクションであることにも注目したい。とびきりユニークな機構を時計の裏側に秘めながらも、表側はシルバーとブルーのスタイリッシュなコンビネーション。クロノグラフの機能と合わせて、3つの側面を楽しめる贅沢な記念モデルといえるだろう。

ストラップはナイロン製ファブリック。その裏側にもアポロ13号の軌道が刻まれている。手巻き、ステンレス・スチール、ケース径42㎜、50m防水。オメガ「スピードマスター “シルバー スヌーピー アワード” 50周年記念 ¥1,133,000(税込)

問い合わせ先/オメガお客様センター TEL:03-5952-4400

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