オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」に初登場した自動巻きフライングトゥー...

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」に初登場した自動巻きフライングトゥールビヨンは、アートか珠玉の宝飾か。

文:笠木恵司

1972年に誕生した初代ロイヤル オークと同じステンレス・スチールのモデル。オーデマ ピゲ 「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン」自動巻き、ケース径41㎜、パワーリザーブ約65時間、5気圧防水。価格は要問い合わせ。

トゥールビヨンは、高度な時計技術を駆使した機械仕掛けの精緻な華といえるだろう。テンプなどの調速脱進機構をキャリッジ(カゴ)の中に収納し、これを回転させることで重力が及ぼす影響を平均化。高精度を維持する目的で発明されたが、現代の腕時計ではスモールセコンド(1分間に1回転)も兼ねたアートオブジェとしても高く評価されているのではないだろうか。

それを象徴するのが、ダイヤル前面に棒状のブリッジを持たないフライングトゥールビヨンだ。オーデマ ピゲでは2018年に「ロイヤル オーク コンセプト」で初めて採用。このモデルは手巻きだったが、今年11月に発表された最新作「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン」は初の自動巻きで登場した。視野を遮るものがなく、トゥールビヨン機構が完全にオープンになっているため、テンプが毎秒6振動(3Hz)で往復しながら、キャリッジ全体が刻々と回転する複雑な動きをあますところなく観察できる。すべてのパーツをギリギリまで削り込んでいるため、奥の奥まで細部を見通せることも魅力だ。

ムーブメントは最新の「キャリバー2950」。2019年に発売されたオーデマ ピゲの新コレクション「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」で初めて搭載された。センターローターはオープンワークが施されているので、腕を傾けなくても洗練された装飾彫りなどを子細に見られる。

この自動巻きトゥールビヨンは、ステンレス・スチール、チタン、18Kピンクゴールドの3種類のケースに搭載される。ステンレス・スチールと18Kピンクゴールドのダイヤルベースには「ロイヤル オーク」のトレードマークである「タペストリー」模様が施されているだけでなく、トゥールビヨンを中心として放射状に広がるライン(サンバースト)が加わっている。チタンケースのモデルだけは、これまでになかったサンドブラスト仕上げ。グレーカラーがシックでエレガントな印象を与える。

3モデルともに、24Kゴールドの立体的なシグネチャーが12時位置で光を反射する。昨年発売の「CODE 11.59バイ オーデマ ピゲ」で開発されたものであり、ゴールドの薄いレイヤーでAUDEMARS PIGUETの英文を印字。極細のリンクで接続された文字列がていねいな手作業でダイヤルに植え込まれている。

上質な高級感が漂うピンクゴールドモデル。スモークグレーの上品なダイヤルにコレクションのトレードマークであるタペストリー(小さな四角が連続する彫り模様)が施されている。オーデマ ピゲ 「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン」自動巻き、ケース径41㎜、パワーリザーブ約65時間、5気圧防水。価格は要問い合わせ。

八角形の特徴的なベゼルを8本のビスで固定した「ロイヤル オーク」は、ステンレス・スチールケースによる初のラグジュアリースポーツウォッチとして1972年に誕生した。文字盤の6時位置で限りなく繊細に仕上げられたトゥールビヨンが回転。金属製の無機質なはずのメカニズムがまるで生き物のような存在感を示す。腕時計は男が身に着けられる数少ない宝飾品とも喩えられるが、この新作はまさに高度な技術力がアートとして結晶化した“ハイジュエリー”といえそうだ。

強度が高く軽量なチタンモデル。ステンレス・スチールとゴールドモデルはダイヤルにタペストリーが刻まれているが、このモデルは細かな粒子を吹き付けるサンドブラスト加工。これまでなかったシックな顔つきだ。オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン」自動巻き、ケース径41㎜、パワーリザーブ約65時間、5気圧防水。価格は要問い合わせ。

問い合わせ先/オーデマ ピゲ ジャパン TEL:03-6830-0000

https://www.audemarspiguet.com

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