スウェーデン人にとって、家具の組み立てやDIYは男女問わずお手の物。物置きにDIY用の工具を揃えている家庭も多く、量販店でもひと通りの工具が手に入る。しかし、使う機会はそう頻繁ではないため、どこにしまい込んだか忘れて、また買ってしまうなんてことも……。そこで登場したのが、DIY用工具をレンタルできる店「ドン・フォー・ぺルソン」だ。プロ向けの工具レンタル店はこれまでもあったが、一般人向けは初！ レンタル期間は1日単位で、目的に応じてどんな工具が必要かアドバイスしてくれるサービスもある。自分でやるにはハードルが高い大がかりな作業の時は大工さんの派遣までしてくれる、頼もしいショップだ。

カフェ文化の本家本元、イタリアについにスターバックスが上陸。もと中央郵便局だった建物にイタリア1号店をオープンさせた。店は世界に3店舗しかないスタバの高級店「リザーブ ロースタリー」。エスプレッソが1.80ユーロ、リザーブコーヒーが14ユーロと地元の倍以上の値段だが、毎日行列が絶えないという驚きの事態に。　
実はスタバにとって、ミラノはとても縁の深い街。元会長のハワード・シュルツが1983年にイタリアを訪れた際に、この街からビジネスのインスピレーションを得たそうだ。店内には限定のコーヒーが数種、100種以上のカクテルも楽しめ、地元で人気のパン屋「プリンチ」とコラボも。ミラネーゼが列を成す一杯をぜひ飲んでみたい。

日仏友好160年を記念して、日本関連の文化イベントが多数開催されているパリ。その中で、国立装飾美術館で11月15日に幕を開ける『日本ージャポニスム　1867-2018』展の企画が興味深い。　
1867年のパリ万博で初めて紹介された日本のデザイン、明治維新で日本が発見した西洋文化から始まり、「発見」「自然」「時間」「動き」「革新」の5テーマを展開しながら、150年の歴史をひも解いていく。3フロアにわたる2200㎡もの会場構成を手がけたのは、建築家の藤本壮介。エミール・ガレやシャルロット・ぺリアンからジョン・ガリアーノまで、工芸、家具、モードなどなんと約1500点も出展。日仏の文化交流を真正面から捉えた充実の内容だ。

去る9月15日、ロンドン ファッションウィークの期間にトッズの新しいブティック、「トッズ・スローン・アパートメント」がオープン。話題を呼んでいる。　
その名の通り店内のインテリアは「ラグジュアリーなアパートメント」がテーマ。注目の建築家、インディア・マダヴィが内装を手がけており、カラフルかつソフトな色の組み合わせが絶妙だ。モダンなソファや照明にヴィンテージの棚を合わせた、サロンを彷彿とさせる空間。素材としてベルベットや革が贅沢に使われていて、窓の外から眺めるだけでも心地よい雰囲気が伝わってくる。ゆっくり寛ぎながら選べる特別感あふれるブティックだ。

近年、海外の建築家による高層ビルが乱立するこの街で、国家の黎明期である1970年代前半に自国の建築家が手がけた歴史的建築物を守ろうとする動きが起こっている。73年にウィリアム・リムらが建てた複合ビル「ゴールデンマイル・コンプレックス」や、76年に完成した高層住宅「パールバンク・アパートメント」などがその代表例だ。若手建築家グループが、解体の危機にあるこれらの建築を保存すべきだと国に嘆願書を提出した他、写真家のダレン・ソーは、都市の原風景をつくった建築物をテーマにした写真展『すべてがなくなる前に』を開催。各方面から反響を呼んでいる。名建築の存亡の行方は果たしてどうなるのか、見守りたい。HPはこちらから→www.goldenmilecomplex.sg