ダブルシェブロンはやっぱりリベラルの代名詞!? “快適...

東京車日記いっそこのままクルマれたい!

第91回 CITROEN C5 AIRCROSS SUV / シトロエン C5 エアクロス SUV

ダブルシェブロンはやっぱりリベラルの代名詞!? “快適”革命の士、C 5 エアクロス SUVが誕生。

構成・文:青木雄介

編集者。長距離で大型トレーラーを運転していたハードコア・ドライバー。フットボールとヒップホップとラリーが好きで、愛車は峠仕様の1992年製シボレー・カマロ改。手に入れて9年、買い替え願望が片時も頭を離れたことはない。

ダブルシェブロンが効果的に配されたフロントグリル。

シトロエン初のSUVとして誕生したのがC5 エアクロス SUV。乗ってみるとなるほど、ものすごく戦略的なSUVだったんだ。世界的に過熱するSUVマーケットで「シトロエンらしさ」を打ち出すにあたり、選んだ道は「乗り心地のよさ」だった。
シトロエンといえばハイドロニューマチックと呼ばれる、金属バネを窒素ガスのガス圧に代え、油圧シリンダーと組み合わせた革新のサスペンション技術が広く知られている。その乗り心地は自動車業界を震撼させ、多くの高級車メーカーも追随したんだ。

乗り心地のよさを求めた、シトロエン初のSUV

そんなハイドロの現代版(メーカーいわく)が、このC5 エアクロス SUVに搭載されたプログレッシブ・ハイドローリック・クッションと呼ばれるサスペンション。これは新開発されたバネサスで、構造はハイドロともエアサスとも異なる。衝撃を吸収するダンパーをさらにダンパーで補完するような感じのバネサスで、電子制御で減衰力を調整したり、車高調整はできない。でもその乗り心地は、到底500万円以下で買えるSUVの足まわりとは思えない出来栄えなんだ。
その乗り心地は、新しくも懐かしい感覚。エアサスに似ているけどよりしっとりしていて、底突きは絶対しない低反発のマットレスが敷かれているような感じ。スピードを上げると独特のふわふわした感じがあるのも、ちょっと前のエアサスに似ているね。峠を攻めるような足まわりではないけど、特に中低速域では病み付きになる乗り心地のよさがある。この心地よさを引き立てているのが、高密度フォームを採用したシートなんだ。サイドにホールド感があって、身体がすっぽりと真ん中に収まるイメージ。この座り心地もユニークで、車名のエアクロスも「伊達じゃない」と感じられた。ラウンジやカフェのシートと言うよりは、ハーマンミラーのオフィスチェアのような人間工学に基づいた、疲れにくい椅子の座り心地に近いかもね。

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