「クロノマットかナビタイマーか」を増幅する、この日本限定。
両天秤の腕時計
文:並木浩一 写真:宇田川 淳

「クロノマットかナビタイマーか」を増幅する、この日本限定。

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BREITLING
ブライトリング

ブライトリングの入手を考えた時、決して逃れられないのが「クロノマットかナビタイマーか」という永遠の課題だ。最新鋭のクロノグラフ vs 伝説化したアビエーター・ウォッチ。ファンの熱狂度で知られるブランドだけに、考えるほどに悩みが先鋭化する。さらにブーストをかけるのが「日本限定」モデルの存在だ。ブライトリングのジャパンスペシャルは、“それを買う目的で来日する価値がある”品といっていい。
「クロノマット JSP ローマンインデックス ブラックマザーオブパールリミテッド」は、まさにそうした一品だ。タフでソリッドな造形の「クロノマット」に、流麗かつ渋い黒のマザーオブパールを合わせ、しかも華やかなローマ数字を採用した。日本的感性と美意識で貫かれながら普遍的な完成度で魅せる絶妙のコーディネートが、世界を黙らせる。こうしたモデルを入手できるのは日本ならではの特権だ。
「ナビタイマークロノグラフ 43 スペシャルエディション」は、初代モデルが1952年に遡る、パイロットウォッチ不滅の古典である。その神話を読み直し、再構築した限定バージョンでは、通常のナビタイマーからは姿を消した“ウイングロゴ”が採用されている。ベースがアンスラサイトでサブダイアルが黒という文字盤も、スタンダードではあり得ない。この明度を違えた無彩色のコントラストが、目立たないはずなのに時計ファンの目を射抜く。
ブライトリングの支持層はコアな時計愛好家と思われがちで、そこに踏み込むのには勇気が要りそうに見える。日本限定モデルはそんな心理的バリアをひとまたぎにする、特別なリーサルウェポンだ。着けていることで自分に絶対の自信をもつことができる、滅多にはない腕時計。それは時計好きが一目置き、話題を振りたくてたまらなくなるブライトリングなのである。

  • ナビタイマー クロノグラフ 43
    スペシャルエディション

    自動巻きクロノグラフ、自社開発製造“キャリバー01”搭載、C.O.S.C.認定クロノメーター、SS、ケース径43mm、パワーリザーブ約70時間、回転計算尺、シースルーバック、SS製ナビタイマー・ブレスレット、3気圧防水。¥1,144,000(税込)

  • クロノマット JSP ローマン
    インデックス ブラック
    マザー オブ パール リミテッド

    自動巻きクロノグラフ、自社開発製造“キャリバー01”搭載、C.O.S.C.認定クロノメーター、SS、ケース径44mm、パワーリザーブ約70時間、SS製パイロット・ブレスレット、日本限定500本。¥1,188,000(税込)

ブライトリング TEL:03-3436-0011

「クロノマットかナビタイマーか」を増幅する、この日本限定。