日本の美意識を湛える真珠を雅に見せるか、造形で魅せるか。
両天秤の腕時計
文:並木浩一 写真:宇田川 淳

日本の美意識を湛える真珠を雅に見せるか、造形で魅せるか。

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TASAKI
タサキ

真珠で世界に知られたTASAKIは、腕時計でも存在感を増している。身元確かなジュエラー発の腕時計は、素性のよさが既に認められている。さらに信頼感以上の腕時計をつくっていけば、共感は広がっていくに違いない。TASAKIはいま注目のブランドなのである。
時計づくりの本場スイスを唸らせた超絶の複雑時計=モントル・コンプリケが「オデッサ トゥールビヨン」である。日本人時計師の協力のもとに制作されたジャパンメイドのトゥールビヨンには、TASAKIならではの美意識が活きている。アイコニックな文字盤上の12時位置には、あこや真珠で月の満ち欠けを立体的に表現するムーンフェイズ。半分をホワイトゴールドで象嵌して月の陰を表す仕掛けのパールが、月の周期と同調する約30日で一回転し、その日の月相を示す。ムーンフェイズは数あれど、これだけ雅なものはめったにない。同じ国の人間としても胸を張れるこのムーンフェイズ機構ひとつだけでも、複雑時計と呼ばれる価値がある。
一方でTASAKIの若やいだセンスを象徴するモデルが「バランス」だ。こちらは、スイスの名門ムーブメント専業メーカーであるヴォーシェ社との協力で誕生した“スイスメイド”。同じ名前のジュエリーコレクションで既に成功した、バーの上に真珠が並ぶ抜群の造形を腕時計に移殖した。ゴールドのベゼルで強調される時計ケースの円形をバーに接続し、コンビのブレスレットにつなげていく絶妙のデザインを採る。
強調されているのは、TASAKI独創のマテリアルである「SAKURAGOLD™」の魅力でもある。桜をイメージしたゴールドは肌に映え、ステンレススチールとの組み合わせでも馴染みよく調和する。TASAKIが完成させ、世界に問う価値観は、複雑さと美意識の両面で訴えてくるのだ。

  • バランス

    ●自動巻き、Cal. TPW 808、ステンレス・スチール製ケース✚SAKURAGOLD™ベゼル、ケース径39.5mm、ケース厚6.85mm、パワーリザーブ48時間、SAKURAGOLD™×ステンレス・スチール製ブレスレット、30ⅿ防水。¥1,954,800(税込)

  • オデッサ トゥールビヨン

    ●手巻きトゥールビヨン、SAKURAGOLD™、ケース径43mm、ブラックマザー オブ パール等文字盤、あこや真珠と18KWGの象嵌ムーンフェイズ、パワーリザーブ40時間、シースルーバック、クロコダイル革ストラップ、30ⅿ防水。¥29,160,000(税込)

●TASAKI TEL:0120-111-446

日本の美意識を湛える真珠を雅に見せるか、造形で魅せるか。

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