「お金」から読み解く新しいアート特集、Pen 2月15日号「いまこそ知...

「お金」から読み解く新しいアート特集、Pen 2月15日号「いまこそ知りたい!アートの値段。」が好評発売中です。

文:Pen編集部

昨年秋、サザビーズで落札されたバンクシーの絵が、直後に額縁内の装置で裁断されたニュースは記憶に新しいところ。この行為で作品の価値はさらに高まったと噂されています。美術館で観ていると忘れがちですが、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵も伊藤若冲の絵も誰かが購入して、いまに受け継がれてきました。つまり、売買もアートにとっては重要な側面なのです。気になる「お金」に着目して、いつもとは違う角度からアートを見直します。

まずは、アート界に影響力をもつ人々から。イギリスの美術誌『アートレヴュー』は毎冬、アート界の「番付表」ともいえるランキング、「パワー100」を発表しています。上位を賑わせているのはどんな人なのか、『アートレヴュー』の編集長に解説してもらいました。

ドキュメンタリー映画で広く知られたコレクターといえば、ハーブ&ドロシー夫妻。郵便局員のハーブと図書館司書のドロシーが、ニューヨークの小さなアパートに暮らしながらこつこつと買い集めた現代アートは、最終的に4700点以上の秀逸なコレクションになりました。Penはドロシー・ヴォーゲルさんをニューヨークに訪ね、夫妻のアートに捧げた情熱について聞いています。翻って日本では、茶の湯を通して名物道具や古美術品を蒐集した井上馨や根津嘉一郎など、いま私たちが美術館や展覧会で楽しんでいる名品を買い支えたコレクターの姿を追いました。

歴史的に見ると、古代からアートの値段は政治や経済と密接に関わっていました。西洋編と日本編に分けて、芸術家の地位や絵の価格を、政治情勢を絡めながら読み解きます。ルネサンス期の傑作、ロレンツォ・ギベルティの『天国の門』の総工費は、いまのお金に換算すると4兆円相当、江戸時代は蕎麦2杯分のお金で錦絵(浮世絵)が買えたなど、興味深い芸術と人のエピソード満載です。

さらに、国内外で活躍する作家7名が注目する、13組のアーティストの作品を価格付きで掲載するほか、二大オークション会社「クリスティーズ」と「サザビーズ」の紹介や、古美術商の店主が伝授する日本美術の買い方のコツも。アートとお金の関係を知って、ますますアートの魅力にはまること必至の特集です。

いまこそ知りたい! アートの値段。
2019年 2月15日号 No.468 ¥648(税抜)
詳しくはこちら → https://www.pen-online.jp/magazine/pen/468-art/ 
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