3つ星の日本酒と料理の出合いに沸いた、「おいしい日本酒。」特集記念イベント、アンダーズ東京にて開催!

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    All Photos:©小林孝至(イタルスタジオ)

    好評を博したPen11月15日号「おいしい日本酒。」特集の記念イベント「おいしい日本酒を飲む集い」が12月5日(土)、東京・虎ノ門のアンダーズ 東京 ルーフトップバーにて行われました。地上52階から眺める東京のパノラマとともにおいしいお酒と料理、スペシャルゲストのトークなど会場は大いに酔いしれました。

    表彰式では特集で三つ星に選ばれた日本酒の生産者である5つの蔵元の代表へ、Pen日本酒審査会代表の友田晶子氏より表彰盾が授与。3つ星に輝いたのは特別純米酒 伯楽星(はくらくせい)(宮城県・新澤醸造店)、純米酒 生成(エクリュ)酒こまち2014(秋田県・新政酒造)、純米吟醸酒 口万(ロマン)(福島県・花泉酒造)、山廃純米原酒 山廃純米 呑切原酒(石川県・菊姫)、純米酒 澤屋まつもと 守破離(京都府・松本酒造)の5銘柄。各代表は酒造りに対するこだわりや情熱を語り、会場を沸かせました。

    今回の日本酒特集での選考基準のひとつが、「料理との相性が抜群であること」。受賞した蔵元のコメントにも、「料理に合わせやすい酒造りを心がけている」というものが目立ちました。この日はアンダーズ 東京総料理長のゲルハルト・パスルガー氏が5つの日本酒に合わせたメニューを披露。スパークリングを感じる酒にはハーブを効かせた蟹のゼリー、ボリュームのある酒には洋梨風味のフォアグラ、力強さのある酒を使って青カビのチーズを4週間熟成させるなど、料理と日本酒の新しいマリアージュが新鮮な驚きを与えました。ワイングラスでサーブされた日本酒は、ときにワインのように、ときにシャンパンのように料理との調和を奏で、新たな可能性を感じさせてくれたのです。

    宴もたけなわとなった頃、スペシャルゲストとして中田英寿氏が登場。日本酒通として知られるヒデさんが海外での日本酒ブームについて語りました。たとえばイタリアでは生ハム、チーズ、リゾットなどとともに自然に日本酒を楽しむ光景が珍しくないそう。「料理とお酒、味のバランスさえ抑えていれば、とくに難しく考える必要はないんじゃないかな」とのヒデさんのコメントに5人の蔵元代表も深く頷いていました。日本はもとより、世界中で新たな日本酒の楽しみ方が浸透しているいま、これからもその人気は広がりをみせるに違いありません。

    授与式の様子。右から新澤醸造店の新澤巖夫社長、Pen日本酒審査会代表友田晶子氏、司会進行役の漫才師「にほんしゅ」のあさやん。

    ルーフトップバーのカウンターでは日本酒に合わせた繊細な料理が振る舞われた。こちらはスティルトンチーズを菊姫で4週間熟成させた一品。



    全国から駆けつけてくれた5人の蔵元代表、スペシャルゲストの中田英寿氏、Pen日本酒審査会代表友田晶子氏がともに語り合いました。

    2015年 11月15日号 Pen  No.394 ¥602(税抜)
    「今年の3つ星はどれだ?!  おいしい日本酒。」 

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