いまは亡き、愛する“怪物たち”に捧げる……。島地勝彦『そして怪物たちは旅立った。』が発売されます!

  • 文:Pen編集部

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巻頭に推薦文を寄せてくれた作家・塩野七生さんも、島地氏が愛する”怪物”のひとり。

元『週刊プレイボーイ』編集長にして、現在はエッセイスト&バーマンとして健筆とシェイカーを振るう島地勝彦。彼が2014年9月1日号から4年にわたってPenに連載してきた『そして怪物たちは旅立った。』が1冊の本になりました。

「怪物は単なる悪党ではない」という大宅壮一の言葉を巻頭に始まる本書。ここに登場するのは、島地氏がその謦咳に接した開高健や檀一雄などの作家や、『プレイボーイ』編集時代にともに悪だくみをしてきた阿久悠、親炙していたサンモトヤマ会長・茂登山長市郎、はたまた洋の東西を問わず歴史の影に見え隠れする人物たち100人です。いまは亡き彼らに島地氏は「私の愛する”怪物”」と呼びかけ、時に大笑い、時にほろりと涙が出るような追悼文にまとめ上げています。

「私は、すべての人間に”怪物性”が潜んでいると思っています」と語る島地氏。万巻の書を読み、いまなお”人間”を見つめ、愛し続ける島地氏の視線……。良酒を供に、島地氏が語る”怪物たちの物語”をひも解いてみてはいかがでしょうか。

『そして怪物たちは旅立った。』島地勝彦著 CCCメディアハウス ¥2,160(税込)
2019年3月23日(土) 全国の書店で発売