養命酒製造がつくったクラフトジンは、日本のハーブ‟クロモジ”を使った森を思わせるフレーバー

  • 文:西田嘉孝

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左から、「香の森(かのもり)」700ml ¥4,860(税込、希望小売価格)、「香の雫(かのしずく)」700ml ¥950(税込、希望小売価格)、「CRAFT GIN COCKTAIL 2種のグレープフルーツとハーブのクラフトジンカクテル」300ml ¥950(税込、希望小売価格)

ここ数年、世界的なブームとなっているクラフトジン。ジンとは、ベーススピリッツにジュニパーベリー(ネズの実)などのボタニカル(草根木皮)を漬け込み、それを蒸留する。あるいは、ポットスチル(蒸留器)の内部にボタニカルを入れたバスケットを設置し、蒸留時に蒸気を通してフレーバーを抽出する、といった方法でつくられるもの。

ジュニパーベリーを使用すること以外には特別な規定がないため、生産者が自由な発想で理想のフレーバーをカタチにできるのがジンの魅力です。また、ウイスキーのように長期間熟成の必要がないため新規参入のハードルも低く、現在では世界各地で多くの生産者が、それぞれの土地のボタニカルなどを使った個性的なジンをリリースしています。

最近では日本特有のボタニカルを使ったジャパニーズクラフトジンも続々と登場していますが、なかでも注目したいのが養命酒製造から発売される“クロモジ”を使ったクラフトジン。クロモジは、日本の山地に自生するクスノキ科の和製ハーブです。アロマオイルでも重用されるリナロールなどの香り成分が豊富で、アロマテラピーでも重用されます。和菓子などに添えられる高級楊枝の材としても知られる、まさに日本の伝統的なボタニカルです。

そんなクロモジの葉や枝をはじめ18種類のボタニカルを使用した「香の森」は、華やかで澄んだ香りと重厚感のある味わいが特徴。その名の通り日本の深く静寂な森を思わせる味わいは、ソーダやトニックウォーターとの相性も抜群。フレッシュフルーツジュースなどと合わせると、高級感のあるカクテルとしても楽しめます。

養命酒製造では他にも、小容量で手に取りやすい、レモンピールなど11種類のボタニカルを使用した軽やかな味わいのクラフトジン。「香の雫」と、「香の雫」をベースにローズマリーなどのハーブや果汁を加えた「CRAFT GIN COCKTAIL 2種のグレープフルーツとハーブのクラフトジンカクテル」を同時発売。100年以上も日本のハーブを研究してきた同社だからこそ実現できた、新たなジャパニーズクラフトジンです。

●養命酒製造
 TEL:0120-075-611
www.yomeishu.co.jp/herb_liqueur/gin