【台湾、もっと発見。】 タピオカよりも断然人気⁉ 台北の”いま”がわかるカフェ4選。

  • 写真:正重智生、Jimmy Yang
  • 文:Pen編集部

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松山文創園區にある「閱樂書店」。コーヒーの芳香と、本から滲み出るインクの香りに包まれ、ゆったりとした時が流れていきます。

Pen 2019年6/15号『台湾、発見。』号でも紹介していますが、台湾はいま、空前のコーヒーブームに沸いています。台北や台南の路地裏にはさまざまな趣向を凝らしたカフェが点在し、その盛り上がりっぷりは“世界一”といっても過言ではないかもしれません。その証拠に、この3~4年でバリスタの世界チャンピオンがふたりも誕生するほど。今回は、現地取材から見えてきた台湾の最新のカフェ事情をお伝えしましょう。

まず、台北でぜひ訪れてほしいのが、先述のバリスタ世界王者の店。ひとつは、3年連続で台湾のバリスタチャンピオンに輝き、16年には「ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)」で栄冠を手にしたバーグ・ウーの店「シンプルカッファ」です。19年の3月に完成したばかりの旗艦店は、2階の窓際の席から緑の木々も望める、広々とした心安らぐ空間に仕上がっています。

そして、WBCと並ぶバリスタの国際競技会「ワールド・ブリュワーズ・カップ(WBrC)」で17年の世界王者に輝いたのが、チャド・ワン。彼が手がけるのが、18年末にオープンした「VWI by チャド・ワン」です。ハンドドリップのコーヒーは、ブレンド2種とシングルオリジン3種の5タイプから選べるというメニューの豊富さも魅力です。どちらの店も、世界王者ならではのコーヒーの味はもちろん、店舗の内装デザインも見どころです。

2016年のWBCで世界チャンピオンに輝いたバーグ・ウー(Berg Wu)。彼の店、シンプルカッファでは本人がセレクトしたコーヒー豆も購入できます。

シンプルカッファの2階のソファ席。古い建物をリノベーションした内装は、剥き出しのコンクリートやレンガ造りの壁がデザインのアクセントになっています。

あえてムラを出したコンクリートが味わい深い「VWI by CHADWANG」の店内。1階で注文を行い、2階でゆっくり味わえます。

続いて、台湾の新しい潮流と言えるのが、カフェを併設した書店、いわゆるブックカフェです。コーヒー片手にゆっくりと好みの一冊を探せる空間が、本好きの間で人気となっています。その中でも評判の独立系書店を2軒紹介しましょう。

日本統治時代の1937年に建てられたタバコ工場をリノベーションした、人気の文化複合施設「松山文創園區」。その敷地内にある「閱樂書店」は、木造建築のレトロな雰囲気が、昭和の時代にタイムスリップしたような気分にさせてくれます。同じく、古い酒造工場をリノベーションしてつくられた「華山1914文創園區」の中にある「青鳥書店」も、個性的なZINEなどを取り扱う人気の独立系書店です。

その「青鳥書店」の最新店舗として誕生したのが、建築の書籍に特化した「文心藝所書店 | 青鳥」です。カトリックの修道院を想起させるアーチなどの意匠を、随所に取り入れた空間づくりも話題となっています。建物そのものを見て楽しめる、新しい形のブックカフェと言えるでしょう。現地に行ってみたくなった方は、Pen 2019年6/15号『台湾、発見。』号をぜひチェックください!

かつてはタバコ工場の託児所だった建物をリノベーションした閲樂書店。エメラルドグリーンの平屋の外観が、レトロ感を誘います。

2019年2月にオープンしたばかりの文心藝所書店 | 青鳥は、建築をテーマにした独立系書店。2階に本が並び、1階がカフェになっています。

Simple Kaffa Flagship
台湾 台北市中正區忠孝東路二段27號
TEL:+886-2-3322-1888
営業時間:9時~18時
無休
www.facebook.com/SimpleKaffa


VWI by CHADWANG
台湾 台北市中山區復興南路一段36-8號
TEL:+886-2-8772-8191
営業時間:11時~19時
無休
www.facebook.com/VWIBYCHADWANG


閱樂書店
台湾 台北市信義區光復南路133號(松山文創園區内)
TEL:+886-2-2749-1527
営業時間:10時~20時
無休
www.facebook.com/yueyue.company


文心藝所書店|青鳥
台湾 台北市內湖區民權東路六段180巷10弄6號
TEL:+886-2-2790-2786
営業時間:10時~21時
無休
www.facebook.com/winsing2019