手話でコミュニケーションをする日本初のスターバックス サイニングストア...

手話でコミュニケーションをする日本初のスターバックス サイニングストアが東京・国立に6月27日(土)オープン!

文:Pen編集部

店内に掲げられたロゴマークはアメリカ手話(ASL)で“STARBUCKS”を表している。

スターバックスが日本初、世界で5店舗目となるサイニングストアを東京・国立市の複合施設「nonowa国立」に6月27日(土)オープンする。サイニングストアとは手話を共通言語とし、聴者と聴覚に障がいのあるパートナーがともに働く店舗だ。この店では従業員25名のうち、19名が聴覚に障がいをもっている。

2018年から同社では、聴覚に障がいのあるパートナーが中心となって店舗を数時間運営するプログラム「サイニング アクティビティ」を実施していた。プログラムの実施中、店内のコミュニケーションは手話や筆談によって行われる。参加したパートナーからは、通常の運営では十分に出せていなかった、本来の自分の力を発揮できた、という声もあがり、サイニングストアの開業に繋がったという。

ドリンクの注文時は、指差しメニューを使ったり、音声入力可能のタブレットに話しかけたりするなど、手話以外にもさまざまな方法が用意されている。ストアマネージャーの伊藤真也さんは、初めてサイニングストアを訪れる人のためのアドバイスとして、「目を合わせることを意識してほしい」と話す。

店内には、アーティストの門 秀彦さんがスターバックスのパートナーたちとディスカッションを重ねて制作したアート作品を設置。描かれた手話の中には、「ありがとう」など挨拶のほかに、「マグ」や「カスタマイズ」など注文の際に使いたくなるような表現もある。

同店は障がいの有無にかかわらず、誰もが自分らしく過ごすことを目指した店舗。開業に尽力したパートナーの大塚絵梨さんは、「誰もが気軽にコーヒーを楽しめる環境にしたい」と語る。手話が分からない人も、気後れせずに訪れてほしい。

パートナー同士の主なコミュニケーション手段は手話。感染防止対策のため、透明マスクを着用している。

手話で伝えたり、レジに設置されているタブレットに話しかけたり、注文方法はさまざまだ。

レジに置かれている指差しメニュー。裏面にはカスタマイズメニューが書かれており、他の店舗と変わらないサービスを指差しで注文できる。

門 秀彦『Talkative hands(おしゃべりな手)』。スターバックスのパートナーとディスカッションを重ね、この店ならではの世界観を表現した。

ドリンクカウンターの横にある壁には、店からお客様に向けられたメッセージが書かれている。

スターバックス コーヒー nonowa国立店 ※2020年6月27日(土)オープン

東京都国立市北1-14-1 nonowa国立
TEL:042-505-9223
本店舗のみメールでのお問い合わせも可能。詳しくはこちら
営業時間:7時~22時 ※6/27のみ10時オープン
不定休
※当面の間、お持ち帰りのみ
※混雑を避けるため、当面の間、入店の際には整理券が必要です。整理券は店頭の券売機またはWEBで発行。整理券発行ページはこちら
www.starbucks.co.jp/

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