混ぜるほどにうまくなる! 魚出汁ベースで人気急上昇中のスリランカカレー4選。

  • 写真:外山温子(CROSSOVER)
  • 文:小松めぐみ

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人気急上昇中のスリランカのカレーの多くは、鰹節に似たモルジブフィッシュの出汁がベース。南国ムードあふれるバナナの葉の上で、カレー数種にパパド(極薄せんべい)などを、とにかく混ぜて召し上がれ!


その1. 紅茶専門店 紅茶屋さん<大宮>

「スリランカカレー・ランチ」。大皿は黒カレー、野菜カレー、ベジタブルライスと炒め物。パパダン、サラダ、サンボール、デザート付き。¥1,300(税込)

大宮の住宅街のとある民家は、全国からカレーファンが訪れる有名店。彼らの目当ては、4年前に始まった「スリランカカレー・ランチ」です。紅茶の輸入販売を行う加地信江さんがスリランカ人に教わったレシピでつくる料理は、実に本格的。料理が運ばれたら、まずはせんべい状のパパダンを砕いて全体にかけます。別添えの赤と緑の粉は、ココナッツベースのふりかけ「サンボール」。赤には唐辛子、緑には薬草が使われています。ご飯とおかずを混ぜ、サンボールをふりかけて、味の変化を堪能してください。


埼玉県さいたま市大宮区三橋4-233-2
TEL:048-622-5931
営業時間:12時~14時
不定休 ※2日前までに要予約 

http://www.kouchayasan.com


その2. スパイシービストロ タップロボーン南青山本店<青山一丁目>

「ランプライス(スリランカ式お弁当)」¥1,500(テイクアウト時¥1,620、夜は要予約で¥2,000、いずれも税込)

この店の元宝石商のスリランカ人オーナーは、新鮮なスパイスを使うため、スリランカで母がブレンドしたスパイスを3週間ごとに日本に直輸入。そんな香り高いスパイスを使ったスリランカ家庭料理が、前菜からおつまみ、各種カレーまで豊富に揃います。
2011年の開業以来の名物は、さまざまなカレーとおかずとご飯をバナナの葉に包んだ「ランプライス」。バスマティライスをウコンや玉ネギ、カシューナッツとともにココナッツミルクで炊いた“イエローライス”が、チキンやレンズ豆のカレーと合います。


東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山 1F
TEL:03-3405-1448
営業時間:11時30分~15時30分、17時30分~22時30分L.O.
定休日:日
http://taprobane.info


その3. スパイシーレストラン アチャラ・ナータ<中野>

「スリランカワンプレートランチ」¥800(税込)。キトルヤシの蜂蜜をかけたヨーグルト付き。中央の球状の揚げ物は、オプションの「カトレット」¥210(税込)。

会社員時代にヨガを通じてカレーに目覚めた馬渕雅博さん。スリランカで料理を学び、2013年5月にスリランカ家庭料理店を開きました。
ひと皿で少量多種の味を楽しむなら、お薦めは昼限定の「スリランカワンプレートランチ」。基本内容はカレー2種と、炒め物などの日替わり料理3種、ライス、パパダン。2種のカレーは、ひとつは優しい味の「レンズ豆」。もうひとつはローストスパイスが利いた「チキン」か「ポーク」を選びます。オプションの「カトレット」(魚のコロッケ)なども追加できます。


東京都中野区中野2-27-14 丸萬ビル 3F
TEL:03-3381-3128
営業時間:11時30分~14時30分L.O.、18時~21時L.O.  
定休日:火、水
http://www.facebook.com/acala.naatha2013


その4. アプサラ レストラン&バー<高田馬場>

「スリランカカレーのバナナリーフ包み」。ココナッツミルクを使うカレー数種類と、パパダン、揚げ卵、カトレット入り。¥1,728(税込)。

故郷やサウジアラビアのホテルで活躍したスリランカ人シェフが、3月にオープン。一番人気の「スリランカカレーのバナナリーフ包み」は、バスマティライスと10種のおかずをバナナの葉に包んで蒸したもの。カレーや「フィッシュカトレット」(魚のコロッケ)、ココナッツサンボルなどのおかずには、42種のスパイスが使われます。
なかでも珍しいのが、モルジブフィッシュと玉ネギ、シナモンを和えた、甘辛酸っぱい「シーニーサンボール」。料理はアーユルヴェーダに基づく健康志向で、スパイシーかつ身体に優しい。


東京都新宿区西早稲田3-19-1 いせかねビル 1F
TEL:03-6205-5252
営業時間:11時30分~22時30分
無休
http://www.facebook.com/apsara.original


こちらの記事は、2017年8月15日号「365日カレー天国。」特集からの抜粋です