この一皿で酷暑を乗り切れ! さっぱり味の南インドカレー4選。

  • 写真:外山温子(CROSSOVER)
  • 文:今泉愛子

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バターを使わず、ココナッツやトマトをベースにした、南インド系のカレー。さっぱりした味わいは、食欲が衰えがちな酷暑の夏にぴったりです。マイルドで軽快な味わいは、食べるほどに舌が馴染んで、気づいた時にはもう虜になっているはず!


その1. ポンディ バワン<武蔵新田>

「疲労回復カレー」。フレッシュなカモミール、タイム、バジルを使用し、さっぱりとした味わいに。写真はチキンベース。野菜ベースもあり。¥1,150(税込)

インド南東部にあるポンディシェリ出身の料理長アントニーさんは料理人歴42年、在日歴22年の大ベテラン。この店では、インドの伝統的医学アーユルヴェーダにもとづいた薬膳カレーをぜひ。キャラウェイやフェンネル、フェヌグリークなどのハーブを使い分け、「元気が出るカレー」や「免疫力アップカレー」など9種を提供。ランチでも日替わりで1種類ずつ食べられます。南インド料理の奥深さを知るなら、2種の豆を使った定番カレーの「サンバル」や数種のカレーが付いた「ミールス」もお薦め。


東京都大田区矢口1-7-9
TEL:03-6715-2888 
営業時間:11時~15時、17時30分~22時30分
定休日:第2・第4火曜



その2. アーンドラ・ダイニング<銀座>

「トウガラシ マトン カリー」。たっぷりのマトンと青唐辛子を使ったピリ辛でパンチのあるカレーは男性客に人気。チャパティとの相性が抜群だ。¥1,490(税込)

「味の決め手となるのは、カレーリーフ。香りが飛びやすいので、うちではすべてフレッシュなものを使い、オーダーを聞いてから手づくりしています」と話すオーナーのサラディさんは、ハーブの栽培が盛んなアーンドラ・プラデーシュ州の出身。メニューは同州の料理が中心です。チキンやマトンを使ったカレーのベースになるのはココナッツやトマト、あるいはカシューナッツで、組み合わせによって多彩な味が表現されています。もちろんベジカレーも充実。落ち着いたインテリアで接客もていねいなので、会食にも利用できます。


東京都中央区銀座1-8-2 銀座プルミエビル 2F
TEL:03-3567-4005
営業時間:11時15分~15時、17時~23時(月~金) 11時30分~15時、17時~22時(土、日、祝)
無休


その3. ナンディニ<清澄白河>

「スペシャルミールスセット」。写真はマトンカレーのあるノンベジだが、もちろんベジもあり。どちらもカレーが4種付く。6時間前までに要予約。¥2,000(税込)

南インド最大の都市バンガロールでともに修業した南インド出身の8人の料理人が立ち上げたレストラン。それぞれの出身地が異なることから南インド各地の料理が楽しめる。たとえば、マトンを使ったカレーならケララ州の「マトンシチュー」、アーンドラ・プラデーシュ州の「アーンドラ・マトン・カリー」の他、「マトン・クルマ」など。南インドの定食セット「ミールス」もお薦め。豆を使ったさっぱりしたカレーの「サンバル」、スープの「ラッサム」など定番カレーを中心とした料理が手軽に食べられます。


東京都江東区三好3-11-8 三好3丁目ビル 1F
TEL:03-5875-9644
営業時間:11時~14時30分、17時30分~22時30分(月~金) 11時~15時、17時30分~22時30分(土、日、祝)
無休


その4. ヴェジ ハーブ サーガ<御徒町>

「ウルライ・チェティナード・マサラ」。ココナッツ、グリーンカルダモン、マスタードシードなどを使ったチェティナードペーストでコクを出した。¥1,250(税込)

「野菜とハーブの物語」という店名通りの、インド式の完全菜食レストラン。料理には乳製品を除く一切の動物性食品を使用せず、アルコール類の提供もありませんが、毎日のように通い詰める外国人客も多い店。メニューにはインド全域の料理が並び、どれも地方色を忠実に再現しています。日本語の説明もあるので、好みの南インド料理をオーダーすることができます。南インドではベジタリアンでなくとも日常的に肉を食べる人は多くありません。豆やナッツ、スパイスで驚くほど豊かな酸味や辛み、甘みを表現した料理をぜひ味わってみてください。


東京都台東区上野5-22-1 東鈴ビル B1
TEL:03-5818-4154
営業時間:11時15分~14時30分L.O.、17時15分~22時30分L.O. 
無休


こちらの記事は、2017年8月15日号「365日カレー天国。」特集からの抜粋です