ラム酒「ロン サカパ」―仲間と過ごす、リュクスな癒しの時間。

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    海抜2300メートルで熟成されるラム「ロン サカパ」。長谷川裕也さん、有田一成さんと、その仲間が集い、会話と料理と酒を楽しむ宴が始まりました。

    明治時代から続く靴磨きという仕事を、洒脱なカウンタースタイルに進化させた長谷川裕也さん。かたや英国王室御用達のテーラーで修業し、独自の感性が効いたスーツをつくる有田一成さん。同じビル内でそれぞれの店を営む彼らは、お互いのことをこう語ります。
    「有田さんは同じ業界の先輩として僕を導いてくれる存在。僕だけじゃなくて、うちのスタッフを飲みに連れて行ってくれたりもするんですよ」
    「職人は心が仕事に出るので、息抜きが必要不可欠。僕や長谷川君は、いい仕事をするために飲みに行くのかも」

    最高の仕事をするための、それぞれの信念

    職人であるふたりの共通点は〝一生もの〞を生み出すこと。一生もののスーツをつくる。一生ものの靴となるようにケアをする。長く愛されるものを生むには、長い時間がかかるものです。
    「僕は月に約1000足を磨いているんですが、思いが千分の一にならないように心がけています。結婚式なのか、大事な商談のためなのか、僕の店に来てくれた理由を考え、1足1足が特別な靴だと思って磨くようにしています。だから決して手を抜くようなことはしません」と長谷川さんが話すと有田さんは「そう。焦ってつくっても、手を抜いたり工程を省いたりすることはできないから、かかる時間は変わらないんですよね。ならば、せめて気持ちを落ち着かせて取りかかるのが大事。一生着てもらうものなんだから」
    複雑な工程を経てゆっくりと熟成を重ねたロン サカパの奥深い味わいも、やはり長い時間をかけたからこそ。その味わいは、食後酒として存在感を示すのはもちろん、食中酒としても優秀です。
    「ロン サカパの新たな楽しみ方を知った気がします。これからはいろんな料理との組み合わせを試して、若い人たちに教えてあげたいですね。バーで飲む夜は、場に合ったスーツに着替えて靴を磨いて向かいたい。そんな大人を見て、みなのお洒落ゴコロが刺激されたらいいなと。僕はスーツという伝統的な洋服を介して、ファッションや酒の新しい遊びを楽しむ時間を共有したいんです」と有田さん。
    「たとえば穴飾りに色付きクリームを詰めるという遊び心。昔からある手法ですが、いま見ても新鮮です。そういった遊び心の提案と同時に、今後は革自体の研究を深めたいと思っています。大量生産大量消費の世の中だからこそ、いいものを手入れして長く使い続けることに、多くの人が喜びを見出してほしい。そのためにも、より長く、より美しく靴を履き続けるための技術を極めたいんです」と長谷川さん。
    伝統的なアイテムを扱いながら、革新的なスタイルを確立させるふたり。彼らのような存在が、古き伝統に時代の空気を送り込むのです。そうして文化は進化し続け、ロン サカパの楽しみ方もまた無限に広がっていきます。

    フォアグラなど濃厚な味わいの料理とストレートを合わせて。手前から、ホタテのグリル¥1,400、フォアグラフレンチトースト¥1,800

    モヒートなど、多様な飲み方でロン サカパを味わう。今回イベント会場となったのは今年オープンした「エムハウス」。テラス付きの1階フロアから、イベントスペースとして活用できる3階の「テラス バー」まで、用途はさまざま。ディナータイムはもちろんのこと、午前中もブランチを目的に訪れる人が多く、早くも恵比寿の新名所に。
    ●エムハウス M HOUSE
    東京都渋谷区恵比寿4-23-13 TEL:03・3441・7551 営業時間:10時~15時


    有田一成/Kazunari Arita/ビスポーク・カッター
    ●1971年、茨城県生まれ。21歳で渡英し「Gieves & Hawkes」で修業。帰国後、銀座の老舗店で経験を積んだのち、2004年南青山に「TAILOR & CUTTER」を開店。本場仕込みの確かな技術と独自の感性で、世の洒落者たちを魅了している。

    長谷川裕也/Yuya Hasegawa/靴磨き職人
    ●1984年、千葉県生まれ。東京駅の路上で靴磨きを始め、出張サービスに発展させ、2008年にシューズラウンジ「Brift H」をオープン。今年3月、セレクトショップ「ブルーム&ブランチ青山」内にも「ザ・バー バイ ブリフトアッシュ」が誕生。

    問い合わせ先/MHD モエ ヘネシー ディアジオ  TEL03-5217-9735 
    www.facebook.com/RonZacapaJP