ふたりの職人が「ロン サカパ」を片手に、自らの仕事を語る。

ふたりの職人が「ロン サカパ」を片手に、自らの仕事を語る。

ふたりの職人が「ロン サカパ」を片手に、自らの仕事を語る。

ロン サカパのストレートを片手に、お互いの仕事観を話す有田一成さん(左)と、長谷川裕也さん。

サトウキビの一番搾り汁を濃縮させた「バージン・シュガーケイン・ハニー」を使用し、海抜2300メートルに達するグアテマラの高地で熟成させたラム「ロン サカパ」。今回、ストレートやロック、ソーダ割りなど、さまざまな飲み方を楽しんだのは、靴磨き職人の長谷川裕也さんとビスポーク・カッターの有田一成さん。おふたりは同じビルに店を構え、“一生もの”を生み出すという共通の仕事を営んでいることもあって、ときに業界の先輩である有田さんが長谷川さんにアドバイスすることもあるのだそう。まるで兄弟のように仲のいいふたりの話題は、それぞれが仕事として対峙するスーツと靴に行き着きました。

日本の男性を格好よくしたい

イギリスの英国王室御用達のテーラーで修業した経験をもつ有田さん。本場イギリスと日本では、スーツづくりに対する考え方がまるで違うと語ります。
「正直言って、イギリスではスーツづくりの技術を学んだとは思っていないんです。やっぱり日本人のほうが仕事はていねいだと思うし。僕がイギリスで学んだのは、体型に合わせた絶妙なバランス。お客様一人ひとりに似合うスーツとは、どういうものかを学んだんです。同じスーツでも、イギリスと日本ではボタンの付け方ひとつとっても全然違うんですよ。日本のテーラーは、一生取れないんじゃないかってくらい頑丈に付けますが、イギリスではゆらゆらと揺れるような付け方をするんです。つまり、ボタンはアクセサリーのような役割なんですね。そういったヨーロッパならではの感性も学びました」
すると長谷川さんは、「日本人は仕事のクオリティに対して、とても厳しいですよね。靴磨きも、技術だけなら世界で一番だと思います。なんせ、お客様の求めている仕事が難易度高いですから。左右の微妙な色の違いを直してほしいとか。それに応える技術を身につけないといけないから、日本の職人の技術レベルは高いと思うんです」と応えます。
しかし、日本人の仕事の丁寧さや技術の確かさは認めているものの、有田さんはそれだけでは自身が目指す職人像には足りないと考えています。
「細かい工程をていねいに確実に仕上げることも大切ですが、僕が一番に目指しているのは、お客さんのオシャレ心をくすぐること。その方に合ったコーディネートを提案して、お客様もそれを楽しんでくれて、出来上がったスーツを着ることでオシャレになっていく。それこそが職人にとっての喜びだと思います。僕が日本でビスポーク・カッターとして仕事をしているのは、日本人をもっとオシャレで格好よくしたいからなんです」
さらに有田さんはビジネス着だけでないスーツの役割について語ります。
「例えば、クールビズでポロシャツとチノパンで仕事をしていたとしても、夜はスーツを着てホテルのバーに行ってみてください。ちょっとだけ背伸びをして、オシャレして出かけるのは誰だって楽しいものです。スーツで出掛けた夜は、酒の味もきっと変わります。それに、周りの対応も変わります。いつもより良い席に案内されたりもしますよ。そこで、ロン サカパをオーダーすると“おっ、分かってるな”と思われそうですね」
身に着けているものは、往々にしてその人の地位を表します。バーの店員の対応が変わってくるのも当然といえるでしょう。さらには、ロン サカパのようなクオリティの高さが際立つ酒を選ぶことは、大人としての人間の奥行きを示すことにも繋がりそうです。
また、長谷川さんによると、靴は持ち主の性格までも表すことがあるそうです。
「安い靴でも手入れをして大切に履いている人は、誠実で信頼できる人なんだろうなって思います。ひとつのものを大事にできるひとは、たくさんの人やコトに気を遣えますから。逆に、高価な靴を履いていても、履き潰すように汚く扱っていたら、思い遣りがない人のように思えてしまいます。足元は、その人を映す鏡のようですね」
いいものを手入れして長く使い続けることの素晴らしさを多くの人に伝えたいと語る長谷川さんと、スーツを着こなす楽しさを伝え、日本人を格好よくしたいと語る有田さん。ふたりの職人が口を揃えて話すのは、自分たちが「“格好いい大人”として見本を示して、若い人に“人生の楽しみ方”を教える世代になった」ということ。
「例えば、ロン サカパが濃厚なクリーム系の料理に合うとか。そんな酒と料理の組み合わせの面白さも、格好いい大人の遊びとして若い人にどんどん教えたいよね」と有田さん。
リアルビンテージの魅力、スーツの奥深さ、そして酒の嗜み方。それらを知れば知るほど、人生は奥行きのある、味わい深いものとなっていくでしょう。彼らは、それぞれの仕事を通じて、次世代へとつながる新たな文化を発信し続けているのです。
ふたりの職人が「ロン サカパ」を片手に、自らの仕事を語る。

左が「Ron Zacapa 23(ロン サカパ 23)」¥5,832
右が「Ron Zacapa XO(ロン サカパ XO)」¥14,040

    写真:岡村昌宏(CROSSOVER) 文:吉田 桂 撮影協力:M HOUSE(エムハウス)

問い合わせ先/MHD モエ ヘネシー ディアジオ  TEL03-5217-9735 
www.facebook.com/RonZacapaJP

ふたりの職人が「ロン サカパ」を片手に、自らの仕事を語る。