父の日に贈るか、自分で愉しむか…。モルトファンを悩ませる「ディスティラリーショコラ」とは。

  • 文:西田嘉孝

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単一の蒸留所でつくられるモルトウイスキーであるシングルモルト。その魅力は、蒸留所ごとの特徴や熟成樽による違いなど、驚くほどに多様な個性が楽しめることにある。そんなシングルモルトを中心としたウイスキーの魅力的な世界を、日本を代表するショコラティエの三枝俊介がチョコレートで表現したコレクション。それが、ウイスキーをテイスティングするように楽しめる「ディスティラリーショコラ」だ。

カカオ豆の選別から焙煎や成形までチョコレートづくりの全工程を手がけるビーントゥーバー(Bean to Bar)。日本におけるその先駆者としても知られる三枝は、フランス・リヨンの巨匠、故・モーリス・ベルナシオンから薫陶を受けショコラティエの道へ。2004年に大阪、07年に東京でチョコレート専門店「ショコラティエ パレ ド オール」を開いた後、14年にはビーントゥーバー工房「アルチザン パレドオール 清里」をオープン。さらに昨年は、世界に先駆けてホワイトチョコレートのビーントゥーバー・ブランド「ショコラティエ パレ ド オール ブラン」をスタートさせるなど、スイーツファンにさまざまなショコラの楽しみ方を提案している。

今回、そんな三枝がコラボレーションしたのが、バーボンには珍しくスムースな味わいが特徴の「ブレッドバーボン」をはじめ、香り高きハイランドモルトの「グレンモーレンジィ」2種(オリジナル・シグネット)、海を思わせるスモーキーフレーバーが特徴的なアイラモルトの「タリスカー10年」、同じく「アードベッグ10年」という5種類の個性的なウイスキー。

「グレンモーレンジィ オリジナル」の心地よい柑橘や、「タリスカー」に感じる潮の香り、「アードベッグ」の長く続く煤っぽい余韻など、ウイスキーファンにはお馴染みの香味が、ショコラでどのように表現されるのか。チョコレート単体で味わうのもいいが、それぞれのウイスキーとのマリアージュも試したい。

家飲みのおともにもふさわしい「ディスティラリーショコラ」。父の日の贈り物としてはもちろん、ウイスキー好きな誰かへのギフトにもお薦めだ。

カカオバターからつくる自家製ホワイトバターをベースに、それぞれのウイスキーの香味が表現された「ディスティラリーショコラ」¥2,572(税込)

革新的な挑戦を続けるショコラティエの三枝俊介。カカオ本来の味と香りにこだわってつくりあげる極上のショコラは、国内外から広く注目を集めている。

ショコラティエ パレ ド オール オンラインショップ
http://www.palet-dor.com