私の愛する“ニッポンの美酒”、公開します。──焼酎・ビール・泡盛・ジン編

私の愛する“ニッポンの美酒”、公開します。──焼酎・ビール・泡盛・ジン編

写真:藤本賢一(人物)、青野豊(物) 文:久保寺潤子

ジャンルを超えて生み出される「ニッポンの美酒」が、日本各地で次々と生まれている。各界で活躍する著名人に、ジャパンメイドのお酒のなかから、家呑みを楽しくする愛飲の1本を教えてもらった。


出合って以来、芋焼酎のおいしさに目覚め、家の“常備酒”に。

福田充徳(チュートリアル)●お笑い芸人。1998年、徳井義実とチュートリアル結成。2006年「M-1グランプリ」で優勝。かつては家呑みを趣味としていたほどの酒好き。10年に出版した『チュートリアル福田充徳の家呑みレシピ』(ワニブックス)で料理の腕前を披露。

「ロケで鹿児島へ行った時、飲み屋のおばちゃんに薦められたのがこの八千代伝。あまりのおいしさに取り寄せて常備してます」という福田さん。それまでは麦焼酎一辺倒だったが、八千代伝を飲み始めてから芋焼酎のおいしさに目覚めたという。「昔の芋焼酎は芋臭さが鼻につくイメージだったけど、最近はすごく飲みやすくなった。この八千代伝もしっかりしているのに洗練されてる」。2018年農業法人に認定された鹿児島の八千代伝酒造は、原料のサツマイモや麦をすべて自社畑で栽培。品質管理を徹底して行っている。

「全部自分でつくっているのがすごい。決して手抜きしないぞって思い入れが感じられます」

家呑みのおつまみ本を出版したこともあり、料理もかなりな腕前の福田さん。「八千代伝は食中に飲むことも多いですよ。豚の角煮とか、南蛮漬けとかが合うんじゃない? この間もサバを唐揚げにして甘酢漬けにしたらうまかったね」

4年前に家庭をもち、子どもができてからは家呑みのスタイルも一変したという。「独身時代は好きな時に好きなだけ飲んでたけど、いまはそうはいかない。だから夜、ひとりで飲む時間がとても貴重に思える。ゆっくりリラックスしながら八千代伝をロックで楽しんでいます」


●八千代伝(黒)
八千代伝酒造 【鹿児島県】

11ヘクタールもの自社農園で栽培のサツマイモはデンプンを多く含み、コクとキレのある焼酎になる。黒麹仕込みはふくよかで芳醇な香りが特徴。料理との相性もいい。1800ml ¥2,530(税込)/八千代伝酒造 TEL:0994-32-0024


1 / 3p